トンネル「水攻め」公式に認める イスラエル軍、環境に懸念

パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、ハマスのトンネルを捜索するイスラエル軍兵士=1月27日(AP=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は30日、イスラム組織ハマスが構築したパレスチナ自治区ガザの地下トンネル網に大量の水を流し込み破壊していると発表した。トンネルにはハマス指導者が潜伏しているとされ「ハマスの地下ネットワーク無力化」が狙いと説明。米メディアによると軍が公に「水攻め」を認めたのは初めて。

 イスラエルメディアは注入されているのは海水と報じた。ガザ住民の多くは地下水を頼って生活しており、生活や環境への悪影響が懸念されている。軍は声明で地下水に影響が出ないよう事前に土壌を分析し、トンネルを選んだと主張した。

 ハマスはトンネル内に人質を拘束中とされ、イスラエル軍は捜索活動も展開。

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