ユナイテッドがFAの決定に対して声明を発表、ビラ選手の出場資格問題のあおり受けWSLカップGS敗退

FAの決定に対して声明を発表したマンチェスター・ユナイテッド[写真:Getty Images]

女子コンチネンタルカップ(FAWSLカップ)における出場資格に関する問題で、イングランドサッカー協会(FA)の裁定を受け、マンチェスター・ユナイテッドは30日に声明を発表した。

「私たちはこの結果に非常に失望しており、その論理的根拠が理解できません。私たちは、それが競技会と女子競技の誠実さを損なうと感じています」

FAWSLカップは、グループAからEまでの各組首位の5チームに、グループ2位の上位2チーム、女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場中のチェルシーを加えた8チームが準々決勝へ進出する。

この2位抜けをめぐり、状況がややこしいことになっていた。

24日から25日にかけてグループステージ最終節が行われ、グループDのトッテナムは勝ち点「10」で2位の最上位が確定していた。

一方、ユナイテッドはマンチェスター・シティに敗れ、グループBの2位に。勝ち点「9」、得失点差「+9」で終えた。

そして、グループAのサンダーランドvsアストン・ビラでは、7-0でアストン・ビラが勝利し、サンダーランドが2位で勝ち点「7」という背景だったが、アストン・ビラが出場資格のない選手を起用していたとして審議となった。

同試合には今冬に加入したノエル・マリッツが出場したが、前所属のアーセナルで、すでに出場していたことで、カップ戦の規則8.19に抵触。

同項では「選手は、シーズン中のカップ戦で複数のクラブでプレーすることはできない」と規定されており、独立裁判所はこれに抵触していたと裁定。29日にはFAから、この一戦がサンダーランドの不戦勝となることが言い渡された。

この結果、サンダーランドがグループA首位となり、アストン・ビラは勝ち点「9」、得失点差「+16」で同組2位に。2位通過の2つ目の椅子はアストン・ビラが獲得することとなった。

この決定に異を唱えたのがユナイテッド。出場資格のない選手を起用したチームが次のステージへ進めることに疑問を投げかけることとなった。

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