パー券還流額は8年で576万円 石井正弘参院議員、県選管に訂正

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の石井正弘参院議員(岡山選挙区)は31日、自身への還流額が派閥に入った2015年からの3年間で計198万円だったと明らかにした。既に公表済みの18~22年分と合わせて還流を受けた総額は8年間で576万円となった。政治資金収支報告書に記載しておらず、同日付で岡山県選管に訂正を届け出た。

 石井氏によると派閥入りした15年と自身の選挙があった19年はパーティー券を販売した全額を、他の年はノルマ超過分を受け取ったという。県選管の規定を踏まえ直近4年分(19~22年)のみの報告書を訂正し、還流分は寄付や繰越金として処理した。

 石井氏は還流分について全額を保管し、手を付けていないと説明し「県民や関係者に心配や迷惑をおかけしたことを深くおわびする」と述べた。

© 株式会社山陽新聞社