先日シント=トロイデンからイングランド・プレミアリーグのルートン・タウンへと移籍した橋岡大樹。ついにベルギーリーグからのステップアップを果たした。
ヨーロッパ生まれの選手やルーカス・ニールらオーストラリア人選手を除くとすると、橋岡大樹が出場すれば「プレミアリーグでプレーした東アジア出身のディフェンダー」としては6人目になる。
今回はそんな「東アジア出身でプレミアリーグに出場した5名のディフェンダー」をご紹介する。
吉田麻也
プレーしたクラブ:サウサンプトン
国籍:日本
サウサンプトンで長くプレーした吉田麻也。オランダ・エールディヴィジのVVVフェンローに所属していたときにオーバーエイジでロンドン五輪に出場し、4位入賞に貢献。その活躍もあってサウサンプトンへと移籍し、プレミアリーグへと進出した。
センターバックだけでなく右サイドバックもこなすなどオールラウンドに起用され、なんだかんだ言われながらも7年半もの間イングランド・プレミアリーグでの厳しい試合で役割を果たした。
冨安健洋
プレーしたクラブ:アーセナル
国籍:日本
橋岡大樹が加入するまで、今季イングランド・プレミアリーグでプレーしている東アジア出身のディフェンダーとして唯一の存在だった冨安健洋。アビスパ福岡から若くして欧州に渡り、数年で世界トップクラスのクラブへとたどり着いた。
本職とするセンターバックだけではなく右サイドバック、さらに左サイドバックもこなすなどミケル・アルテタ監督やファンからの信頼も非常に大きい。今夏はナポリなどからのオファーを受けたと言われるが、アーセナルが放出を拒否したという。
イ・ヨンピョ
プレーしたクラブ:トッテナム・ホットスパー
国籍:韓国
現在はソン・フンミンが活躍しているトッテナム・ホットスパーで長くプレーした韓国人サイドバック。日韓ワールドカップを終えたあとにパク・チソンとともにPSVアイントホーフェンへと移籍し、さらに同じようにオランダからイングランド・プレミアリーグへと進出した。
左サイドバックを本職としていたが右サイドもこなせるユーティリティ性を持ち、3シーズンの間イングランド・プレミアリーグで貴重な役割を果たした。その後はボルシア・ドルトムントとアル・ヒラル、バンクーバー・ホワイトキャップスでプレーして引退した。現在は解説者を務めながらフットウェアブランド「Socks Up」を経営している。
孫継海
プレーしたクラブ:マンチェスター・シティ
国籍:中国
イングランドで3つのクラブに所属したソン・チーハイ。1998-99シーズンに所属したクリスタル・パレスではフィットに苦しんだが、一度中国に戻ってから移籍したマンチェスター・シティでイングランド・プレミアリーグ昇格を成し遂げ、レギュラーを確保した。
サイドバックとして堅実な守備とオーバーラップで活躍し、怪我での欠場もありながら7年間に渡ってレギュラー、サブの両面で貴重な役割を果たした。2008年には2部のシェフィールド・ユナイテッドへと移籍し、さらに中国へと戻って2016年まで現役を続けた。現在は母国でスポーツデータサイエンスの企業を経営している。
李瑋峰
プレーしたクラブ:エヴァートン
国籍:中国
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中国が初めてワールドカップに出場した2002年大会で代表の中心的ディフェンダーであったリ・ウェイフェン。激しくダーティな守備を得意としたファイターは、そのあと同じ中国人のリー・ティエ(李鉄)とともにエヴァートンへと加入した。
イングランド・プレミアリーグではサウサンプトン戦、そしてリーグカップでのレクサム戦で出場したものの、プレーしたのはこの2試合のみ。リー・ティエが1年目で28試合に出場するなどチャンスを得た一方、彼は1年で中国へ戻ることになった。