【韓国】AI時代への備え、国民の61%が「不十分」[IT]

リサーチ会社の韓国リサーチが満18歳以上の男女1,000人を対象に行った調査で、「人工知能(AI)時代」について回答者の76%が肯定的に見ているものの、61%が「準備が不十分」と考えていることが分かった。

AIの肯定的な影響(複数回答)には「業務効率性の上昇」(91%)、「情報へのアクセスのしやすさ」(90%)、「日常生活の利便性の増大」(90%)を挙げる人が多かった。一方、否定的な影響には「ハッキングの可能性」(87%)、「労働力の代替」(85%)、「不平等の深刻化」(80%)が挙がった。

AI時代に備えるべき問題を尋ねる設問には「AIの労働力代替に備えなければならない」という回答が32%で最も多かった。働いている人の78%が「自分の仕事はAIで代替できる」と回答。「代替できる」と答えた人の割合は、特に販売・営業・サービス部門、事務・管理部門、自営業で高かった。「代替できない」との回答は20%にとどまった。

■技術より法律・制度面で準備不足

韓国のAI時代への備えが十分かどうかを尋ねる設問に対しては、61%が「不十分」と答えた。「十分」は16%、「分からない」は23%だった。AI時代への備えとして最も必要なことには、35%が「AI規制法の制定」を挙げ、技術よりも法律・制度面で準備が不足しているという認識が浮き彫りになった。

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