「高岡大仏カレー」どうぞ ホテルニューオータニ高岡が1日発売

カレーの完成を祝う長田総料理長(左)と北角住職=高岡市内のホテル

  ●地元食材で新メニュー 大仏の100分の1サイズで名物発信

 高岡市のホテルニューオータニ高岡は1日、新メニュー「高岡大仏カレー」を発売する。地元食材をふんだんに使って高岡の名物を表現し、3月16日の北陸新幹線敦賀延伸に先駆けて観光客らに広く発信する。

 「高岡大仏カレー」は、高岡大仏を約100分の1サイズで再現した。ほうれん草で緑に色づけしたライスを大仏の形にかたどり、クッキー生地で大仏の光背を表した。周囲のサラダは大仏が鎮座する蓮台をイメージし、オリジナルのビーフカレーを添えた。

 高岡の主要産業であるアルミ製の器を青銅色に染めた皿を使って提供する。地元の食材にこだわり、越中万葉米と高岡産のほうれん草を使用した。ホテル1階の「カフェ&ダイニングCOO」で2千円で販売する。

 北陸新幹線敦賀延伸に合わせ、観光客の増加を見込んで高岡の魅力を発信しようと開発した。高岡大仏は昨年で鎮座90周年を迎えており、住民に親しまれ、愛されている大仏をなじみ深いカレーで仕上げた。長田弘樹総料理長は「高岡をより身近に感じてもらえるようにした」と話した。ホテル事業本部の安藤秀樹副本部長は「高岡にしかない魅力を詰め込んだ。新幹線の延伸を機に、色んな場所に行ってもらえるよう情報発信をする」とした。

 31日にお披露目会が開かれ、大仏寺の北角良粋住職が試食して「スパイシーなカレーがおいしい。ライスの色やクッキーで作られた光背で『イケメン』の大仏を作ってくれた」と喜んだ。

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