アジアカップのラウンド・オブ16で日本代表はバーレーンと対戦。31分に堂安律、49分に久保建英がゴールを決めて2ー0とリードすると、バーレーンに1点を返されて1ー2で迎えた72分だった。毎熊晟矢からパスを受けた上田綺世が、相手DFの間をドリブルで抜け出し。角度が限定された状況で、GKの股を射抜く強烈なシュートを決めて見せた。
エースナンバーを背負う上田のゴールについて、『DAZN』で解説した小野伸二氏は、「そこ、入るか。あそこから、そこ抜けるかい」と驚いたように語り、「上田選手は“シュート一択”でしたね」と日本代表CFのゴールを説明した。
小野氏はまた、ゴール前に走り込んだ南野拓実の動きにも触れ、「南野選手の走りも良かったですね。その動きで相手GKはそこ(上田から南野への折り返し)も考えないといけなかった」と、68分に途中投入された南野を称えた。さらに「(上田は生粋の)FWですね。僕には(あの場面で)シュートの選択肢はないですね」とも語っている。
同じく解説した水沼貴史氏も、「強いシュートを持っている選手ですし、ニア上とか、逆サイドにズドンとか、いろんな選択肢があったと思いますけど、股でしたね」と驚愕。「この力強いシュートは、This is 上田綺世です。エースの仕事じゃないですか」と振り返った。
上田はグループステージのベトナム戦で1ゴール、インドネシア戦で2ゴールを決めており、この一発で大会4ゴール目。6ゴールでトップのアイメン・フセイン(イラク)に続き、カタールのアクラム・アフィフと並んで得点ランクで2位タイに付けている。
構成●THE DIGEST編集部