根が動き出す前の2月はお庭計画の節目! 植え替えや寒肥などの準備で春を迎える
冬から春への過渡期となる2月。冬枯れの草木も少しずつ新芽の準備を進めながら、暖かくなるのをじっと待っていることでしょう。
今回は2月にやっておきたい草花とバラのお手入れを紹介します。
2月に咲く花も、参考価格とともに見ていきましょう。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【2月の草花】お手入れポイント
株分けや植え替え
2月の多年草はまだ冬の休眠中。大きくなった多年草を株分けで増やすのであれば、まだ根が動き出さない2月中に完了しておきましょう。
土壌や環境が合わず思うように育たなかった多年草や、鉢植えから地植えに変える場合も、根が動き出す前に植え替えるのがオススメです。
土壌改良
植物が元気に育つかどうかは、ベースとなる土壌のよしあしがポイント。よい土壌とは肥沃で土をフカフカにする微生物が多く含まれている土です。
何年も植えっぱなしにしているとどうしても土が固くなり、栄養も不足しがちに。株元から少し離れた土を掘り起こして、堆肥や腐葉土を混ぜた新しい土に更新すると土壌改良できます。
水やり
地植えの植物には水やりする必要はありませんが、鉢植えの植物は土がカラカラになっていたら水を与えましょう。鉢植えにした球根植物もそろそろ芽吹き出すので、水やりを忘れずに。
寒肥
寒肥は冬に与える肥料で、1年間生育するための基礎的な栄養です。根が動き出す前に施すのがポイントなので、1月に施肥していない場合は遅くとも2月中に行いましょう。
寒肥には油かすや牛ふん・鶏ふんなど、ゆっくり効いていく有機質肥料が適しています。即効性のある化成肥料はかえって根を傷めてしまうので、春以降に根が動き出してから与えましょう。
春花壇の準備
2月のポイント:一足先に春の空気に。春花壇を準備する
園芸店の店先にはすでに春が来たかのように、カラフルな花が並びだします。温室で芽出しされた球根植物や、夏~秋に咲く春植え球根も出回り始めるでしょう。
店にない品種はネットでも手に入るので、春が来てから慌てないように今のうちにじっくり計画を立てて、苗の準備を進めましょう。
【2月のバラ】お手入れポイント
寒肥
バラは肥料によって花の大きさや数が変わってきます。
早い品種では2月になると新芽が動き出すものもあるので、2月半ばまでには施肥をしましょう。
肥料には牛ふんなどの堆肥と、バラ専用の元肥がオススメ。株元から40センチほど離れた場所を掘って肥料をすき込み、回りの土とよく混ぜ合わせておきます。
鉢替え
鉢植えのバラをより大きい鉢に植え替えるなら2月中に。鉢の大きさはそのままで、根をリフレッシュして株を復活させたいときも鉢替えが効果的です。
鉢から株を引き抜き、古い土をほぐして落とします。根は下から1/3ほどを切り落としコンパクトに。刺激を与えることで新しい根が旺盛に伸びてきます。
土と元肥を入れた鉢に根を広げながら株を置き、上から新しい土をすき間がないようにかぶせてタップリ水やりしましょう。
2月に咲いているおすすめの花5選
フクジュソウ
黄色やオレンジのビタミンカラーが鮮やかなフクジュソウ。光沢のある花弁に太陽の光が当たるとキラキラ輝き、回りを明るい雰囲気にしてくれます。※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)
バコパ
バコパは枝垂れる姿がカワイイ多年草。暑さはやや苦手ですが寒さには強く、冬の寄せ植えにオススメです。白や紫・ピンクの小花がちりばめられたように咲き広がります。※参考価格:200~300円前後(3号ポット苗)
エレモフィラ・ニベア
エレモフィラ・ニベア/Eremophila nivea
シルバーリーフと紫の小花のコントラストが美しいエレモフィラ・ニベア。オーストラリア原産で耐寒性に優れた多年草です。できるだけ雨にぬれないように育てましょう。※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)
ストック
ストックは花から漂う甘い香りが魅力的。切り花にして室内に飾るのもよいでしょう。晩秋から咲き始め、ゆっくり生長しながら春まで咲き続けます。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
ツバキ
庭木として昔から親しまれてきたツバキ。濃い緑の照り葉と赤やピンクの色鮮やかな花が、冬の庭を華やかに。大人っぽいたたずまいで、和洋どちらの庭にもよくなじみます。※参考価格:1500~2000円前後(4号ポット苗)
寒さの中に春の気配を感じながら
2月は寒波の襲来で急に冷え込む日があったり、ポカポカ陽気で春を思わせるような日があったり。季節が行ったり来たりしながら、着実に春に向かっています。
咲いている花が少しずつ多くなる中で、春花壇への準備も始めていきましょう。