福崎町高岡の応聖寺で、4日の節分行事で祈願者に配られる「福だるま」の準備が整った。同寺の桑谷祐顕(ゆうけん)住職(60)が檀家(だんか)らの幸福や健康を願いながら約500個のだるまに左目を書き入れた。
節分行事は「採燈大護摩鬼舞(さいとうおおごまおにまい)法要」と呼ばれ、一時は途絶えていたが約40年前に再開。厄よけの火渡り神事のほか、薬師如来の化身とされる「山の神」と赤鬼、青鬼が舞を披露する。
だるまは大小8種類あり、高さ9~35センチ。名産地の群馬県高崎市から取り寄せた。受け取った人が右目を書いて完成させる。
桑谷住職は1月中旬から、堂内で一つずつ丁寧に筆で墨入れをした。「震災復興や家内安全が成就するよう、たくさんの方が祈ってほしい」と話した。
法要は午後1時開始。雨天決行。祈願は千円から。能登半島地震の被災地に向けた義援金も募る。同寺TEL0790.22.1077 (辰巳直之)