「中高年の道しるべになって」磯野波平と同い年の高木三四郎大社長へ新王者・なべやかんが熱いエール!

31日、東京都・新宿FACEにて『ベストボディ・ジャパンプロレスリング~2024年 開幕戦~』が開催。なべやかんが谷口智一CEOとのシングル初対決を制してBBW無差別級王座を戴冠した。

ベストボディ・ジャパンプロレスリング(BBJ)とは、『トレーニングの文化、身体づくりの文化をもっと日本中に広めたい』という思いから発足し、47都道府県全てで開催するまでに成長した『ベストボディ・ジャパンコンテスト』を起点とし、元DDTプロレスの谷口智一ベストボディ・ジャパン協会代表が「プロレス界でも健康美や肉体美を活かして活躍する選手がベストボディ・ジャパンから出てきてもいいんじゃないか」という想いを持って2018年8月に旗揚げしたプロレス団体。
日々ボディメイクに取り組む人材を積極的にプロレス界に勧誘し、2020年には当時58歳の生え抜き選手である吉田和彦(現:ラグジュアリー吉田)が誕生。60代になっても最前線で闘い続けるゴージャス松野とタッグ王座を戴冠するなど幅広い選手層がリング上で活躍している。

また、BBJは現在プロレス界とは距離を置いているアクトレスガールズとも全日本プロレスに先駆けて2023年7月から業務提携。BBJ女子エースの山中絵里奈がアクトレスとのW所属となった他、同年10月には両国国技館での『ベストボディ・ジャパン2023日本大会』にアクトレスガールズの面々が出場するなど多方面での協業を展開。他のプロレス団体の後追いをすること無く独自路線を貫いている。

BBJの至宝・BBW無差別級王座は、昨年7月に谷口CEOが悲願の初戴冠。そんな谷口に挑戦名乗りを上げたのは、タッグパートナーでもあるなべやかん。
戦前の会見では、やかんが「谷口会長はベストボディのトップではあるんですが、段々とぽっちゃり軍に近づいてきました」とベストボディを維持できていない谷口の怠慢を指摘。
これを受けた谷口は「ベストボディの会長をやっておきながら、『コロナ前と今が別人じゃないか』と言われます。コロナ前は会長らしくそこそこ絞れていたと思うんですが……」と苦笑い。しかし、年末年始にグアムで10日間のトレーニングキャンプを行ってきたということで、絞り上げた肉体を見せることを誓っていた。

前回大会でスーパーボディ級王座を返上し、2022年1月に同王座を手放して以来2年ぶり2度目の王座戴冠を狙うやかん。対する谷口は、世界各地に619人いるという愛人の1人であるAimiさんを肩に乗せて入場してくる。

試合が始まると、谷口が圧倒的体格差を活かして猛攻。やかんをロープにくくりつけての逆水平チョップ連打を会場四方に向けて行ったり、槍投げで場外へ放り捨てたり、Aimiさんに正拳突きを打たせるなど格の違いを見せつけにかかる。
我慢の試合が続いたやかんだったが、巨漢殺しの定石である足攻めに勝機を見出し、勝負を焦ってコーナーに上った谷口に雪崩式ブレーンバスター。さらに前後からのラリアット連打から新技のアルゼンチン・バスターで叩きつけて3カウントを奪った。

マイクを取ったやかんは「このベストボディ・ジャパンプロレスというのは高齢団体です。今年僕は波平さんと同い年(54歳)になります」と笑いを取りつつ、BBJを黎明期からともに支えてきた唐澤志陽を次期挑戦者に指名。

バックステージでは、かつてともにKO-D8人タッグ王座を戴冠したパートナーであるDDTの高木三四郎大社長の名を挙げ、「僕の1つ年上が高木大社長で。『高木大社長がまだプロレスやってるから自分も頑張ろう』と思ってたら、ちょっとプロレスを休業なさるということで。僕も『このまま続けられるかな?大丈夫かな?』とモチベーションが下がったときもあったんですけど、持ち直してなんとかベルトを獲ることが出来ました。まだまだやって欲しいですね。中高年の道しるべになって欲しいです」と熱いメッセージを贈った。

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