北国の義務教育だ!路肩の「雪山」の危険性が話題 気持ちはわかる?でも、絶対に遊ぶな!

雪国の冬には欠かせない道路の除雪作業。今、SNS上ではそんな除雪作業によってできた雪山の危険性が大きな注目を集めている。

「バカなので高いところに登りたくなるのですが、路肩の雪山では絶対に遊ぶなという北国の義務教育が染み付いているので我慢してます」

と注意喚起するのはあろさわきしんさん (@Arswkissing) 。

ついつい上りたくなってしまうサイズ感ですが…(あろさわきしんさん提供)

除雪作業の結果、道路の路肩にはいくつもの雪山が残るわけだが、そこには何かが埋もれていてケガをする可能性があり、また電線に接触したり交通事故につながる可能性もある。ちょうど子供が喜んで登ってしまいたくなるようなサイズ感の雪山だが、雪国ではこれにはけっして登らないよう教育されているというわけだ。

今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「南生まれだから俺ものぼりたくなるなぁwリプ見てるとわかりやすい危ない事例あるからなるほどなってなるわ、まあ南はここまで積もった事無いけど…しかしこの雪の山って自然に溶けるのまつだけなんかな?すげえな。」
「子供が登ると次に何をするか。尻をついて坂を滑り降ります。一方、除雪で出来た山のせいで車の視界はひどく悪い。アイスバーンならすぐに止まれません。なのに突然道路に子供が滑り降りてくる。急坂なのでけっこうなスピードです。視界に入った時にはなすすべがない。隣の団地の小学生はこれで死んだ。」

など数々の驚きの声、共感の声が寄せられている。

あろさわきしんさんにお話を聞いた。

ーー具体的な危険性についてお聞かせください。

あろさわきしん:冬は道路脇の雪山によって道幅が車線一つ分程度は狭くなることも珍しくなく、死角も増えるので転落・交通事故リスクが高くなります。その他にも雪山には自転車など硬いものが埋まっていたり、また雪山に登ることで電線接触・感電等の危険もあります。

ーーご自身や身近な方が実際に危険な目にあったエピソードがあればお聞かせください。

あろさわきしん:自分は幼い頃によじ登って怒られた経験があるので、幸いにして危ない目に遭ったことはありません。身の回りにも路肩の雪山によじ登るような友人はいないのですが、もしかしたら彼らも人生のどこかで怒られたことがあるのかもしれません(笑)。

ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。

あろさわきしん:今回は大学の研究室からの帰り道に素朴に呟いたツイートが存外に伸びて大変驚きました。雪国育ちの人々が「北国の義務教育」に共感する一方で、雪の降らない地域の方から見ればわからないということも改めて知ることが出来ました。雪の降る地域に行かれる際には、ぜひ公園など安全が確保された場所で楽しんでほしいなと思います。

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読者のみなさんも路肩の雪山にはくれぐれもご用心のほどを。

あろさわきしんさん関連情報

Xアカウント:https://twitter.com/Arswkissing

(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)

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