第1回長崎和牛動画選手権 島原農業高グランプリ 県内外の映画館で上映前の広告に

グランプリを受賞した島原農業高の生徒たち=県庁

 長崎県内の高校生を対象にした「第1回長崎和牛動画選手権」で県立島原農業高の作品「手軽で簡単!絶品長崎和牛のパイ包み!~長崎和牛ラブソングを添えて~」が、グランプリに輝いた。動画は2月から長崎市のTOHOシネマズ長崎の他、東京、大阪の映画館で上映前広告として使われる。
 長崎和牛銘柄推進協議会が、高校生への食育の場提供と長崎和牛の消費拡大を目的に初めて開催した。「記念日を飾る、手軽で豪華な長崎和牛メニュー」をテーマに、長崎和牛を食材に用いたメニューの調理風景を30秒にまとめた映像作品を募集。6校から計17作品の応募があり、県内の大学教授や料理研究家、和牛生産者らが審査した。
 グランプリ受賞作は、同校生活創造科ライフデザインコースの生徒が制作した。生徒たちが自作自演する「長崎和牛ラブソング」に合わせて、パイ包みの調理過程をテンポ良く編集。「世界一大好き長崎和牛~」というにぎやかな歌声と共に、完成した料理の映像で締めくくった。
 県庁で28日にあった表彰式で、同協議会事務局長の村上慎一郎・県農産加工流通課長は「映像技術の高さに加え、長崎和牛への愛情を感じられた」と講評。表彰状を受け取った2年の城あすかさん(17)は「音楽に合わせてリズム良く編集したり、料理の仕上げをスロー再生にしたりと工夫した。料理もおいしくできたので、これからも作りたい」と喜びを語った。

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