有機野菜たっぷり! 地元育ちの野菜、給食で堪能 市内の生産者が協力、所沢の小中学校で提供

埼玉県所沢市産の有機野菜を使った豚汁などの給食を食べる児童=24日午後、同市東所沢2丁目の東所沢小

 埼玉県所沢市産の有機野菜を使った給食が1月から、市内の小中学校で提供されている。同市東所沢2丁目の市立東所沢小学校(藤田恵子校長)では24日の献立に登場。児童らが所沢で育った野菜の味を楽しんだ。

 有機野菜の栽培農家を応援するとともに地元産の野菜を子供たちに食べてもらおうと、市が2023年の3学期に続いて取り入れている。

 今回の給食に使われる有機野菜はニンジン、ダイコン、ジャガイモで、市内の生産者6軒から取り寄せる。23年には農家1軒が栽培したニンジンを、給食センターの対象校に提供した。今回は野菜の種類を増やし、自校調理場で給食を作る方式を採るなどの小中学校で使用。1月から2月にかけて提供される予定だ。

 東所沢小では6年生が、小野塚勝俊市長やニンジンを栽培した同市本郷のオーガニックファーム所沢農人の川瀬悟さん(43)を囲み、有機野菜を多く使った豚汁をはじめ親子丼や牛乳などのメニューを楽しんだ。川辺怜生さん(12)は「ニンジンは新鮮でおいしかった。地元の人が作っていることを初めて知った」と喜ぶ。川瀬さんは「有機野菜を食べて感動してもらえるとうれしい」と話した。

 市は今年1月から、市内の小中学校の給食費の無償化を開始。地元産の有機野菜を使った給食について、小野塚市長は取材に「次年度以降も継続したい」と話した。

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