新潟の避難者訴訟一部和解 155人、東京高裁控訴審

 東京電力福島第1原発事故で福島県から新潟県に避難した住民ら約800人が国と東電に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、一部の原告が東京高裁で和解したことが1日、原告側弁護団への取材で分かった。1月31日付。同種訴訟での和解成立は全国2例目という。

 原告側弁護団によると、和解したのは国の避難指示区域内から避難するなどした54世帯155人。和解額は非公表だが、東電が謝罪する内容が和解条項に盛り込まれ、個々の事情に応じた和解金が東電から支払われる見込み。和解しなかった634人については、4月に判決が予定されているという。

 2021年6月の一審新潟地裁判決は国の責任を認めず、東電に賠償を命じた。

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