今オフ大型補強に成功しているドジャースに対して、ブレーブスのA.J.ミンター投手が「お金で勝利は買えない」と指摘。爆買いに否定的な考えを示した。昨季ナ・リーグ西地区で100勝を挙げたドジャースと東地区で104勝のブレーブス。同リーグで1、2位を争う強豪が早くも火花を散らしている。
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■「我々は組織の模範」と胸を張る
ドジャースは今オフ、大谷翔平投手を皮切りに山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手、テオスカー・ヘルナンデス外野手ら大物を次々獲得。移籍市場を席巻し、目標であるワールドシリーズ制覇へ向けて陣容を整えた。
ただ、ライバル球団に焦りはない模様。ブレーブスの救援投手A.J.ミンターは人気ポッドキャスト『Foul Territory』に出演し、「明らかにドジャースは素晴らしいチームで、彼らは非常に優れた選手を何人か獲得した。今年はポストシーズンも勝ち残るだろう」と評価しつつ、「ただ、お金で勝利が買えるわけではない」とチクリ。爆買いを暗に批判した。
その理由として「我々は以前にも似たような光景を見てきたではないか。つまり、（ビッグネームを集めた）メッツを非難するわけではないが、結局お金でワールドシリーズを買うことはできないし、地区王者の座を買うこともできない。それにはもっと多くのことが必要だ。一番重要なのはクラブハウスでみんなが一丸となることだ。我々が他のチームと違うところは、そこだと思う。我々はチームメート、スタッフと家族のように接する……。我々は組織の模範だ」と主張した。
■米メディア「ライバル関係」と指摘
昨季のブレーブスは「最強軍団」とうたわれ、両リーグ最多の104勝をマーク。特に打線は強力で、ナ・リーグMVPのロナルド・アクーニャJr.外野手や本塁打王マット・オルソン内野手を含めて5選手が30本塁打以上を放った。
自軍についても語ったA.J.ミンターは、昨季の成功体験が今季の糧になると説き、「我々は昨年よりも良くなる」と自信を見せた。
米メディア『CLUTCH POINTS』は同投手のコメントを受け、「ブレーブスは控えめに言っても自信に満ちたチームだ。アトランタとロサンゼルスは2020年以降ワールドシリーズで1度ずつ優勝しており、ここ数シーズンの両チームの競争力を考えると、ライバル関係にあると言えるだろう」と解説。その上で「今オフはドジャースがメディアの見出しを独占したが、ブレーブスだって引き下がらない。両チームとも昨季はポストシーズンでつまずいた。
従って、今季は立ち直ってワールドシリーズに戻ることが、それぞれ目標になる」と結んだ。
ここまでの動きを見る限り、全30球団の中でドジャースとブレーブスが戦力的に1、2位を争うことは否定できない。ナ・リーグのライバル対決は白熱しそうだ。
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文●SPREAD編集部
