中国農業農村部、国家食糧安全戦略を引き続き推進

中国農業農村部、国家食糧安全戦略を引き続き推進

湖南省資興市の鹿橋村でコンバインを使って稲刈りをする農家の人。(2023年10月31日撮影、資興=新華社配信/李科)

 【新華社北京2月1日】中国農業農村部発展計画司の陳邦勳(ちん・ほうくん)司長はこのほど、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見で、中国の食糧生産量が増加し、品種構造は改善され、備蓄は充足しているとし、食糧の安全が確保されていると説明した。

 陳氏は農業農村部が今後、国の食糧安全戦略を引き続き強化し、「蔵糧于地、蔵糧于技(土地の生産性と技術の向上で収量を増やす)」を推し進め、種子と耕地という二つの重要点を把握し、支持策を強化し、食糧安全の基盤を総合的に固め、国の食糧安全の主導権を握るとした。

 また、中国の食糧安全について、生産、構造、在庫などの角度から判断できるとの認識を示した。

 ①生産は数年連続で豊作となった。中国の食糧生産量は9年連続で6億5千万トン以上を維持、1人当たりの食糧保有量は490キロを超え、国連食糧農業機関(FAO)が定める安全基準ラインの400キロを上回った。

 ②品種構造が改善された。食糧の生産は数年連続で需要を上回り、確かに保障され、良質の水稲や専用小麦の供給が増加した。需要量が増加したトウモロコシは生産量も大幅に増え、需給状況は顕著に改善した。大豆の作付面積は大きく増加し、自給率は一段と高まった。

 ③食糧の在庫は十分である。中国の食糧消費量に対する在庫水準は、FAOが示す安全在庫水準(17%~18%)を大きく上回った。

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