米気候特使にポデスタ大統領上級顧問、退任ケリー氏はバイデン氏支援へ

Steve Holland Valerie Volcovici

[ワシントン 31日 ロイター] - 米ホワイトハウスは1月31日、バイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使が退任し、後任にポデスタ大統領上級顧問を起用すると発表した。上院の人事承認は不要。

ケリー氏は既にバイデン大統領再選の選挙活動に取り組むため辞任する意向を表明していた。

ポデスタ氏は75歳。クリントン政権の大統領首席補佐官やオバマ元大統領の顧問を務めるなど複数の民主党出身の大統領に仕えた。現在は抜本的な気候関連法案である「インフレ抑制法(IRA)」の実施を監督する立場にある。

ホワイトハウス高官によると、ポデスタ氏は気候変動の国際交渉を担いつつ、引き続きIRA実施担当チームと協力していく。

2014年に当時のオバマ大統領と中国の習近平国家主席が気候変動に関して初めて米中合意に至った際、ケリー氏らとともに中心的な役割を果たしたのがポデスタ氏だった。この合意は15年の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)でのパリ協定採択に道を開く外交的突破口となった。

© ロイター