オリオールズの球団売却が決定 ルーベンスタイン氏が新支配人に

1993年以来31年ぶりにオリオールズが売却されることになった。オリオールズのオーナーを務めるアンジェロス一家から大富豪のデービッド・ルーベンスタイン氏が率いるグループへの球団売却が合意したことがすでに報じられていたが、日本時間2月1日、両陣営はこのニュースが事実であることを正式に発表。売却価格は17億2500万ドルであることが報じられており、1993年10月にピーター・アンジェロスが1億7300万ドルでオリオールズを購入したときから約10倍となった。

ルーベンスタイン氏が率いるグループは、ただちにオリオールズの全株式を取得するわけではなく、まずは約40%の株式を取得することになるという。ルーベンスタイン氏は2019年からジョン・アンジェロスが務めていた「支配人」の座を引き継ぐことになり、主要株主であり続けるアンジェロス一家はシニアアドバイザーとして球団経営に携わっていく。現在94歳のピーター・アンジェロスが亡くなったあと、ルーベンスタイン氏が率いるグループはアンジェロス一家が保有する残りの株式を買い取る予定のようだ。

ルーベンスタイン氏は「私がずっと応援してきたチームに加わる機会を与えていただき、アンジェロス一家に感謝しています。オーナーグループのメンバーたち、選手、スタッフとともに、ここ数年の成功をさらに発展させていくことを楽しみにしています。我々の目標はボルティモアにワールドシリーズ優勝のトロフィーを持ち帰ることです」とのコメントを発表。「ファンの皆様のために尽力します。ファンの皆様なしでは成し遂げることはできません。ファンの皆様の応援に感謝しています」とファンにもメッセージを送った。

ルーベンスタイン氏が率いるグループには、オリオールズのレジェンドであり、2632試合連続出場のメジャー記録を持つカル・リプケンJr.や元ボルティモア市長のカート・シュモーク、殿堂入りバスケット選手であるグラント・ヒルなども含まれているという。なお、売却完了までの具体的なスケジュールはまだ決まっておらず、球団売却が成立するためにはオーナー会議での承認が必要となる。昨季リーグ最多の101勝を挙げ、新たな黄金期の到来を予感させるオリオールズが今後、新たなオーナーグループのもとでどのような発展を見せるか注目される。

The post オリオールズの球団売却が決定 ルーベンスタイン氏が新支配人に first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.