メッツがウッドラフ獲得に動く可能性 右肩手術で今季は全休濃厚

「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、メッツがブリュワーズからノンテンダーFAとなった右腕ブランドン・ウッドラフの獲得に動く可能性があるようだ。コービン・バーンズとともにブリュワーズの先発2本柱として活躍してきたウッドラフだが、昨年10月に右肩の手術を受け、今季は全休が濃厚に。FAまであと1年という事情もあり、ブリュワーズはノンテンダーFAとすることを選択した。ウッドラフは今季中に復帰できる可能性もあるが、来季まで保証される2年契約を希望しているとみられる。

現在30歳のウッドラフはオールスター・ゲーム選出2度の実績を持つ実力派右腕。2021年は打線の援護に恵まれず9勝10敗と負け越したものの、ともにキャリアハイとなる防御率2.56、211奪三振をマークし、サイ・ヤング賞投票では5位にランクインした。故障が多いのが難点であり、規定投球回をクリアしたのは2021年のほかに、60試合制の短縮シーズンだった2020年だけ。2022年は自己最多の13勝を挙げたものの、27先発で153回1/3にとどまり、昨季は防御率2.28と好投したが、11先発で67イニングに終わった。

メッツは今オフ、ブリュワーズでGMと編成本部長を務めたデービッド・スターンズが球団史上初となる編成本部長に就任。トレードでタイロン・テイラーとエイドリアン・ハウザー、FAでハリソン・ベイダー、ジョーイ・ウェンドル、ルイス・セベリーノ、ショーン・マナイア、ホルヘ・ロペスを獲得するなど、2024年シーズンに向けたチーム作りを進めている。スターンズにとって、ウッドラフはよく知る選手であり、獲得候補に浮上していても不思議ではない。

メッツの今季の先発ローテーションは千賀滉大、ホセ・キンタナ、セベリーノ、マナイア、ハウザーという布陣が予定されているが、キンタナ、セベリーノ、ハウザーは今季終了後にFAとなり、マナイアにはオプトアウト(契約破棄)の権利があるため、来季開幕時には千賀しか残っていない可能性もある。来季に向けた戦力補強として、今のうちにウッドラフと2年契約を結んでおくのは悪い選択肢ではないだろう。

懸念はウッドラフが以前のような投球を取り戻せるかという点だけ。スターンズ編成本部長はウッドラフに2年契約を与えるのか、今後の動向が注目される。

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