好調デパイに喜ぶシメオネ監督、コパ・デル・レイ準決勝巡る日程への不満も「不公平に思える」

厳しい日程をこなすシメオネ監督[写真:Getty Images]

アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が日程に物申した。スペイン『アス』が伝えた。

直近のバレンシア戦で快勝を収めていたアトレティコは、31日にラ・リーガ第20節延期分でラージョ・バジェカーノと対戦。モザンビーク代表DFヘイニウド・マンダヴァのゴールで先制しながら前半のうちに追いつかれる展開となるが、オランダ代表FWメンフィス・デパイによる90分の勝ち越しゴールでリーグ戦3連勝とした。

シメオネ監督は昨年3月以来のフル出場となったデパイについて、「プレー量が増えてからの3試合目だが、彼がゴールを決めて良い結果を残せたことをとても嬉しく思う」とコメント。先発に抜擢した新加入のベルギー代表MFアーサー・フェルメーレンについては、アトレティコの雰囲気を掴む上で「45分間は良い時間」とハーフタイムに下げた意図を説明した。

そんな中、シメオネ監督はハードなスケジュールを巡ってスペインサッカー連盟(RFEF)に憤る場面も。アトレティコは7日に予定されているコパ・デル・レイ準決勝の3日前にラ・リーガのレアル・マドリー戦を控えるが、対戦相手のアスレティック・ビルバオは5日前にマジョルカと対戦。これを事前に把握していたのなら、2日の差を埋める努力をすべきだったと主張している。

「素人なりに解釈すると、彼らはアトレティコではなく、ファンを尊重していないように思える。彼らは我々が(準々決勝で)セビージャと対戦する前から、(準々決勝で対戦した)アスレティックとバルセロナの試合が週末にあることをわかっていた。スペインにとってとても重要な準決勝において、一方のチームだけ準備期間がもう2日あることを連盟は理解していた。私はこれが不公平に思える」

「1日なら理解できるが、水曜に試合をすることと木曜に試合をすることに何の違いがあるのだろうか? 全くないだろう。そこを変えたくないというのは、ファンに対する敬意が欠けているとしか思えない」

「2日余分にあるからといって勝ち負けが決まるわけではない。しかし、それは敬意の問題だ。アトレティコのファンは、自分たちの選手が最高の状態で来ることを望んでいる。一方のチームが5日後、もう一方のチームが3日後だとしたら、私は腹が立つ」

また、マドリード・ダービーとコパ・デル・レイ準決勝どちらを優先するかという問いには「どの試合でもベストのチームを出すつもりだし、変えるつもりはない。何度もそうしてきた」と答えたシメオネ監督。どちらも勝利で終えることができるのだろうか。

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