オレンジサンライズFC始動 今季は県1部に、和歌山の社会人サッカー

川合健斗新監督(左端)の話を聞く南紀オレンジサンライズFCの選手=和歌山県田辺市文里2丁目で

 「サッカークラブ×移住×農業」をテーマに和歌山県紀南地方で活動する南紀オレンジサンライズFCが、県社会人リーグに参入して3年目のシーズンをスタートさせた。今季は県1部で戦う。新しい監督を迎えて田辺市内のグラウンドで選手13人が練習に励んだ。

 サンライズFCは2022年に県3部、23年に県2部でそれぞれ優勝し、県1部への昇格を決めた。選手は県外から移住して梅やミカンの農家、梅加工販売会社、介護施設などで働き、地域の労働力不足解消や活性化にも努めている。

 初日の1月19日は田辺市文里2丁目の文里多目的グラウンドで練習した。昨年末に就任が決まった神奈川県出身の川合健斗監督(22)は、基本的な練習で選手の動きなどを確認した。「県1部では選手個人の能力だけで勝つのは難しくなると思うので、チームとしてレベルアップしていきたい。『行けるところまで行く』が目標」と語った。

 昨年から移籍や退団もあって現在の選手は13人だが、リーグ戦が始まる春までに複数の選手が入団する見込みという。

 2月11日からは天皇杯につながる県サッカー選手権大会が始まる。サンライズFCは、同日午後0時半から橋本市のサカイキャニングスポーツパークである1回戦で、同じ紀南で活動する紀南マンダローアと対戦する。

 橋本市出身の阪本匠馬選手(26)は「昨季は天皇杯予選の初戦で敗れているので、勝ち進めるようにしっかり練習したい」と意気込みを語った。

© 株式会社紀伊民報