ビジネスパーソンの5人に1人「通勤中に仕事をしている」→している仕事の2位は「情報収集」

およそ5人に1人が「通勤中に仕事をしている」 ※画像はイメージです(Paylessimages/stock.adobe.com)

みなさんは、通勤時間をどのように活用していますか。与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(東京都中央区)が、全国の20~59歳の有職者男女800人(男女各400人)を対象に「通勤時間の仕事活用実態調査」を実施したところ、およそ5人に1人が「通勤中に仕事をしている」ことが分かりました。また、具体的な仕事の内容としては、「メール、チャットの返信」が最も多かったそうです。

調査は2023年12月にインターネットで実施されました。

通勤時間の仕事(準備含む)実施状況(提供画像)
【通勤時間別】通勤時間の仕事(準備含む)実施状況(提供画像)

調査によると、全体の21.0%が「通勤時間に仕事またはその準備をしている」と回答しました。通勤時間別にみると、「60分未満」では約8割が「仕事をしていない」と回答する一方で、「60分以上」では、約4人に1人が「仕事をしている」(26.1%)と回答し、通勤時間が長いほど仕事をしている割合が高い傾向がみられました。

通勤時間に実施している仕事(準備含む)の内容(提供画像)

通勤時間に仕事をしている168人に「通勤時間に実施している仕事(準備含む)の内容」を複数回答で教えてもらったところ、「メール、チャットの返信」(39.9%)が最も多く、次いで「情報収集」(37.5%)、「仕事の段取りの計画」(28.6%)が続きました。

これを通勤時間別にみると、「30分未満」では、「仕事の振り返り」(33.9%)、「仕事の段取りの計画」「メール、チャットの返信」(いずれも30.5%)が多く、短時間で完了する作業が行われている傾向がみられました。

また、「30分~60分」では、「情報収集」(44.4%)や「メール、チャットの返信」(34.9%)など、スマートフォンでも完結する作業を中心に行われているのに対して、「60分以上」になると、約半数が「メール、チャットの返信」(58.7%)や「情報収集」(47.8%)を実施しているほか、「会議、プレゼン、商談等の準備」(34.8%)、「資料作成」(32.6%)など、パソコンの使用が想定される作業についても実施者が多くなることが顕著に表れており、通勤時間と仕事の内容に関係性がうかがえる結果となりました。

仕事以外の主な過ごし方(提供画像)

また、通勤時間に仕事をしている168人の「仕事以外の主な過ごし方」としては、「Webニュースのチェック」(31.5%)、「音楽鑑賞・ラジオ聴取」(21.4%)、「SNSチェック・投稿」(17.3%)などが上位に並び、特に「Webニュースのチェック」は通勤時間に関わらず、最も多くなりました。

他方、短時間で行えたり、徒歩通勤などの中で取り組めたりする「考え事」(15.3%)や「運動・ストレッチ」(6.8%)においては、「30分未満」における実施率が最も高くなっていました。

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調査を実施した同社は、「1日に片道1時間の通勤時間が生じていれば、年間でおよそ500時間の通勤時間が生じており、社会人40年間では2万時間(=2年間超)を通勤時間に費やしていることになります。現在、通勤時間を有効活用できていないと感じる方は、自身の生涯通勤時間を想定し、その有効活用の道を探ってみてはいかがでしょうか」と述べています。

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