面接で「通信制高校出身であること」に難癖を付けられた男性、採用されるも辞退

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面接を受けるなかで、会社の価値観や風土が見えることもある。東京都に住む40代前半の男性(医療/正社員・職員/年収600万円)は、面接で「通信制高校出身」の話題にしか触れられず、偏見の目を向けられたことに憤りを感じていた。

ある公的医療機関のシステム担当の採用面接を受けたときのこと。面接官は、事務部長、経理課長、人事課長など5人だった。男性は、面接の様子をこう振り返る。(文:永本かおり)

「私は他の医療機関で10年以上のシステム担当の経験があるのですが、通信制高校出身であることが気になったらしく、面接の9割は学歴や学生時代の話ばかりでした」

「採用の通知は来ましたが、お断りしました」

面接官の極端な質問内容に違和感を抱いた様子。しまいには「そんな学校に通っていてどうやってコミュニケーションできるのか」といった、学歴差別とも受け取られかねない発言もあった。

「結果的に採用の通知は来ましたが、お断りしました」

男性の積み重ねたキャリアではなく、「通信制高校出身」の方に目を向ける会社。合わないと感じたら早々に身を引くのも一つの手だろう。

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