「車窓から白山も」来月の北陸新幹線延伸で長野ー敦賀は最短で1時間48分 震災復興への期待も【長野】

北陸新幹線は来月、福井県の敦賀(つるが)まで延伸します。
能登半島地震からきょうで1カ月。震災復興の後押しへも期待が膨らんでいます。

■北村記者リポート
「新幹線がこれから向かうのは敦賀駅です。来月16日、北陸新幹線が金沢から福井県の敦賀まで延伸開業するのに先立ち、報道向けの試乗会が開かれました。」

車窓からは富士山・立山(たてやま)と共に、日本三大霊山の1つとされる白山(はくさん)が見えるのですが…

■北村記者リポート
「新幹線の車窓から白山を望むことが出来るはずだが、きょうはあいにくの天気で白山を見ることは出来ません。開業までおあずけです。」

敦賀駅は港町にある駅舎とあって、船の甲板をモチーフにした木彫りのタイルや、天井には北前船の帆をイメージ。そして、高さ37mと日本一高い新幹線の駅です。となると気になるのが乗り換えなどの移動時間です。

■北村記者リポート
「こちら3階にある新幹線ホームから1回の特急列車のホームまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか」

新幹線のホームから2階のコンコースを抜け1階の特急のホームへ。その距離最長でおよそ350m。かかった時間は…
■北村記者リポート
「ここまで少し歩き疲れたなという印象もありますが、きょうは混雑もしていなかったのでスムーズにここまでたどり着くことが出来た」

北陸新幹線は2015年に長野から金沢まで開業。長野駅に直結する商業施設「ミドリ」も大幅リニューアルし、街も人の流れも大きく変わってきました。今回、金沢から敦賀まで125㎞延伸。長野から敦賀までは最短で1時間48分。これまでよりおよそ50分短縮されます。

先月の能登半島地震では新幹線の設備に大きな被害はありませんでした。
ただ震災の影響は大きく、被害の大きかった能登半島では、観光資源の提供や宿泊の再開が見通せないところも多いとみられています。政府は来月から1人1泊2万円を補助する「北陸応援割」を実施することを明らかにしました。この時期の開業には復旧・復興の原動力にと期待が込められていて、機運も高まっています。

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