能登半島地震発生から1か月 被災地でペット救出 船橋市の団体“ペットは家族”

被災地でペット救出 船橋市の団体“ペットは家族”

 能登半島地震は、2月1日で発生から1か月です。
 避難者は依然として1万4000人を超えています。
 こうした中、災害時にペットの救出などを行う千葉県船橋市のボランティア団体が被災地で活動を続けています。

ボランティア団体「チームうーにゃん」(船橋市)
代表 うさ さん
「地震で行方不明、生き埋めになったペットの捜索や救助活動をしています。私にも大切な動物の家族がいる。災害が起きて離れ離れになり家族の姿がないのはすごく不安だと思う。一つでも助けられる命は助けたいし、探している家族を一つでも多く再会させてあげたい。その思いで活動している」

 船橋市のボランティア団体「チームうーにゃん」。

 2016年の熊本地震をきっかけに結成され、代表のうささんらは1月2日から9日まで輪島市を拠点に活動しました。

 1月31日に再び被災地に入り、これまでにイヌ、ネコ合わせて約10匹を救出しました。

 最近はとくにネコを探して欲しいという依頼が多いということです。

ボランティア団体「チームうーにゃん」(船橋市)
代表 うさ さん
「ネコの場合、1か月くらいは地震の恐怖で家の中や近くで隠れていることが多い。1か月を過ぎてくるとネコたちも外に出てくる。これから少しずつ離れていくので、ここ1~2か月は集中して保護活動しなければならない。見つかったときに痩せているので、ネコたちも必死で生きている。いまが大事だと思います」

 地震から1か月。

 被災地では様々な課題が生じていますが、うささんは「ペットと避難所」の問題を大きな課題と感じています。

ボランティア団体「チームうーにゃん」(船橋市)
代表 うさ さん
「東日本大震災のときからペットを家族としている人がいる。人間と動物という分け方をしてしまい、ペットを連れた人が避難所に入れないことが多い。入れても人とペットを別々に分けてしまう場所が多く、家族と過ごせないから避難できる人のに避難しない人が多い。家族を引き離してしまう問題を、何とか変えなければいけないのではないか」

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