県「ツキノワグマ出没警報」をようやく解除

県はクマによる人への被害を防ぐため目撃が相次いでいる時期に「ツキノワグマ出没警報」を出して警戒を呼びかけています。今シーズンは5月から全県に出され続けたまま、年を越す異例の状態となっていましたが1月いっぱいをもって解除されました。

今シーズンの県の「ツキノワグマ出没警報」はクマの目撃情報が寄せられ始めた去年5月11日に出されました。月ごとに延長され延長は8回に渡りました。

クマが冬眠に入る時期になってからも数は少ないながら各地から目撃情報が寄せられ2016年に警報を設けてから初めて、年を越しても全県に警報が出されたままの異例の状態となっていました。

目撃情報は去年12月が80件、1月は15件でした。県は新たな延長はせず1月いっぱいをもって警報を解除しました。理由について「目撃件数が減ってきていて全県を対象とした警報の必要性は薄れた」と説明しています。

一方で鹿角市や美郷町などで最近も子グマの目撃情報があることから「引き続きクマを誘う原因となる廃棄する農作物などの管理を徹底してほしい」と呼びかけています。

© 株式会社秋田放送