73得点のドンチッチがマブズのフランチャイズ記録を更新!他チームの記録保持者は?【NBA球団別得点ランキングPart.1】<DUNKSHOOT>

先日、NBA歴代4位タイの73得点をマークして大きな注目を集めたダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。もちろん球団としてはトップの数字で、自身が持つフランチャイズレコードをさらに伸ばすこととなった。

そこで今回は、NBA全30球団における1試合最多得点のトップ5を紹介。Part.1はマーベリックスのほか、スパーズやロケッツなど優勝経験チームが集う「サウスウエスト・ディビジョン編」をお届けする。(※記録はすべてレギュラーシーズンのもの)

■ダラス・マーベリックス
1位ルカ・ドンチッチ/73得点(2024年1月26日vsホークス)
2位ルカ・ドンチッチ/60得点(2022年12月27日vsニックス)
3位ルカ・ドンチッチ/53得点(2023年1月30日vsピストンズ)
3位ダーク・ノビツキー/53得点(2004年12月2日vsロケッツ)
5位ルカ・ドンチッチ/51得点(2022年12月31日vsスパーズ)
5位ルカ・ドンチッチ/51得点(2022年2月10日vsクリッパーズ)
5位ダーク・ノビツキー/51得点(2006年3月23日vsウォリアーズ)

創設44年目を迎えたマブズのトップ5は、ドンチッチとノビツキーの新旧エースが独占。現エースのドンチッチは先日の73得点を筆頭に、直近3シーズンで7度の50点超えを達成している。時代によるスタイルの違いはあれど、ノビツキーが21年間で2度だけだったことを考えれば、驚異的なペースだ。

一方、プレーオフでは2006年のカンファレンス決勝第5戦(対サンズ)で50得点をマークしたノビツキーが依然トップ。2011年にはチームを初優勝に導いており、ポストシーズンの実績ではまだ大きな開きがあると言えるだろう。

■サンアントニオ・スパーズ
1位デイビッド・ロビンソン/71得点(1994年4月24日vsクリッパーズ)
2位ジョージ・ガービン/63得点(1978年4月9日vsジャズ)
3位ラマーカス・オルドリッジ/56得点(2019年1月10日vsサンダー)
4位トニー・パーカー/55得点(2008年11月5日vsティンバーウルブズ)
4位ジョージ・ガービン/55得点(1980年1月23日vsペイサーズ)

優勝5回を誇るスパーズで1位に立つのは、1987年にドラフト全体1位で入団し、球団一筋14年、2度の優勝に貢献した“提督”ロビンソン。1993-94シーズンの最終戦、得点レースで当時マジックのシャキール・オニールと熾烈な争いを演じていたなか、史上4人目の70点超えを叩き出し、逆転で初の得点王の座を掴んだ。

2位と4位にランクするガービンは“アイスマン”の異名を持つ往年のスコアラーで、1978~82年の5年間で4度の得点王に輝いている。

オルドリッジは全盛期を過ぎての加入だったが、33歳だった2019年にそれまでの自己記録(44点)を大幅に上回る56得点と爆発。司令塔として4度の優勝に貢献したパーカーは、自己最高の平均22.0点を記録した2008-09シーズンの開幕4戦目に55得点、10アシストの大暴れ。相棒ティム・ダンカンの53得点を上回り、球団史に名を刻んだ。■ヒューストン・ロケッツ
1位ジェームズ・ハーデン/61得点(2019年3月22日vsスパーズ)
1位ジェームズ・ハーデン/61得点(2019年1月23日vsニックス)
3位ジェームズ・ハーデン/60得点(2019年11月30日vsホークス)
3位ジェームズ・ハーデン/60得点(2018年1月30日vsマジック)
5位ジェームズ・ハーデン/59得点(2019年10月30日vsウィザーズ)

ロケッツはハーデン(現クリッパーズ)の独壇場。約8年の在籍で球団2位の通算1万8365点を記録したスコアラーは、4度の60点超えを含む50点超え23回という圧倒的な成績を残した。これはウィルト・チェンバレン(118回)、マイケル・ジョーダン(31回)、コビー・ブライアント(25回)に次ぐ史上4位の大記録だ。2018年1月にはリーグ史上初の60点超えトリプルダブルも達成している(22年12月にドンチッチも達成)。

ハーデン以外の最多は、1970~80年代に活躍したポイントガードのカルビン・マーフィーで57得点。94、95年連覇時の大エース、アキーム・オラジュワンは90年4月に記録した52得点が最高。プレーオフでは得点(49)、リバウンド(26)の2部門で球団記録を保持している。

■ニューオリンズ・ペリカンズ
1位アンソニー・デイビス/59得点(2016年2月21日vsピストンズ)
2位アンソニー・デイビス/53得点(2018年2月26日vsサンズ)
3位アンソニー・デイビス/50得点(2016年10月26日vsナゲッツ)
3位ジャマール・マッシュバーン/50得点(2003年2月21日vsグリズリーズ)
5位ブランドン・イングラム/49得点(2020年1月16日vsジャズ)

現在レイカーズの主軸として活躍するデイビスがNo.1に君臨。2012年にドラフト1位で入団してからの7年間で45点以上を11回マークし、球団トップ15のうち実に12枠を占めている。

デイビス以外の50点ゲーム達成者は、マーベリックスでも8位タイ(50得点)にランクするマッシュバーン。5位のイングラムに加え、今後は新エースのザイオン・ウィリアムソンもランキングに食い込めるか注目だ。

■メンフィス・グリズリーズ
1位ジャ・モラント/52得点(2022年2月28日vsスパーズ)
2位デズモンド・ベイン/49得点(2023年12月6日vsピストンズ)
2位ジャ・モラント/49得点(2022年10月21日vsロケッツ)
4位ジャ・モラント/46得点(2022年2月26日vsブルズ)
5位マイク・ミラー/45得点(2007年2月21日vsウォリアーズ)

伝統的に堅守を売りにしてきたグリズリーズは、1995年の創設から26年間1人も50点超え達成者がいなかったが、2022年にモラントが初めて壁を破った。

19年にドラフト全体2位で入団した若きスコアリングガードは、プレーオフでも球団レコードの47得点を2度記録するなど目覚ましい活躍を続けてきたが、昨季の拳銃トラブルと今季の故障離脱によりトーンダウン。今季12月に49得点をマークしたベインは現在は離脱中だが、後半戦の爆発に期待だ。

構成●ダンクシュート編集部

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