能登半島地震発生から1カ月 北陸の工芸復興へチャリティー

能登半島地震の発生から1日で1カ月。奈良市内の店舗では、北陸地方の工芸品の販売を通じた支援の取り組みが行われています。

ならまちにあるこの店舗では、「日本の工芸を元気にする」というビジョンのもと、全国の工芸作家が手がけた商品を店頭に並べています。

これまで北陸にゆかりのある商品も数多く扱ってきましたが、1月1日に発生した能登半島地震で甚大な被害を受けた事業者の中には、再開のめどが立たない作り手も多いといいます。工芸品は、一人一人の職人の技を生かす分業制で作られるものが多く、店では工房や職人が一日も早く事業を再開できるようにと、「北陸のものづくり展」と題されたチャリティーの催しを行っています。

店を訪れた人は「これから大変やろうなと思いますけれどもね。復興するのがね。ちょっとでも力になれたらと思います」と話していました。

石川をはじめ、新潟、福井、富山の各県で作られた、日常の暮らしに溶け込む工芸品。店では、売上の全額を「輪島漆器商工業協同組合」など、直接支援できる複数の窓口に寄付するとしています。

中川政七商店 佐藤菜摘さん

「現地の状況を見ながら、直接大きな被害を受けた能登半島の事業者の商品や被災地の中から救出した商品を買い取って販路を提供していくなど、長く支援を続けていけたらと思っております」

支援の第一弾と位置付けたこの取り組みは、3月5日まで直営店やオンラインショップで行われています。

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