「かわいいものを作ってみよう」まるでぬいぐるみ!3Dケーキ 秘密は超急速凍結⁉【しずおか産】

静岡県沼津市松長の洋菓子店「くるくる」です。

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<東部総局 中西結香記者>
「すごい、かわいいですね。犬だったり、ペンギンだったり。どれもすごくかわいいですね」
<「くるくる」店員>
「動物の3Dケーキを売っているお店になります。まるでぬいぐるみのようなケーキになっています」

きょうのしずおか産は、アニメのキャラクターのような「立体ケーキ」です。ペンギン、子イヌなどその数約100種類。「こぐまの立体ケーキ」はくまの毛並みや服の質感などこまかな部分までていねいに表現されています。

ケーキづくりは、3Dプリンターで作った型の内側にチョコを塗るところから始めます。

<「くるくる」店員>
「目のところは、茶色いカカオのチョコレートを使っていて、足の白いところはホワイトチョコレートを使っています。青いところは、ホワイトチョコレートに食用のインクで着色したものを使っています」

色が混ざらないように一色ずつ塗って、乾いてから次の色を塗るという集中力が必要な作業が続きます。色を塗り終わったら、前と後ろの型を合わせます。そして、型の中にケーキのベースを流します。

<「くるくる」店員>
Qこれは何でできている?
「生クリームとチョコレート、あとは砂糖などを入れて店独自のブレンドで作ったケーキのベースになります」

最後に小さなロールケーキを乗せ、蓋をします。冷凍庫に入れて1日ほど凍らせて、型を外せば、まるでぬいぐるみのような「こぐまのケーキ」が姿を現します。

店長の宇佐美遵さんは20年以上、食品機械の技術者として働き、7年前に洋菓子店を開きました。

<「くるくる」宇佐美 遵店長>
Qこれはどのような機械?
「超急速で凍結する機械になっています。入れたと同時にすぐ凍らせることができます。マイナス150℃になっているので、たんぱくの劣化を抑えることができるということでおいしい味を保持することができます」

技術者の頃、真空包装機やフリーザーなどの機械も作ってきた宇佐美さん。2019年に「立体の形をしたケーキを作る方法」で特許を取得しました。

宇佐美さん考案の「立体ケーキ」は地元、沼津市の力にもなっています。

<「くるくる」店員>
「最近、ふるさと納税の返礼品になりました」

2023年、沼津市は市制100周年を記念して人気アニメとコラボし、立体ケーキをふるさと納税の返礼品にしました。

<「くるくる」宇佐美 遵店長>
Qいままでの仕事が今回のケーキにも活用されている?
「そうですね。第二の人生なんで、楽しくみなさんを笑顔にさせるために、こんなにかわいいケーキを作ってみようと作り始めました」

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