近年人気のトルコギキョウ、鹿児島県フラワーコンで初の最高賞 19市町村から201点出品

県内の生産者が手塩にかけた花や枝物が出品された=1日、鹿児島市のかごしま県民交流センター

 鹿児島県フラワーコンテストが1日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。テッポウユリやスプレーギクなど11部門に19市町村から201点が出品され、最高賞の農林水産大臣賞に閏野(うるの)直広さん(志布志市)の手がけたトルコギキョウが選ばれた。トルコギキョウの同賞は初めて。

 県花き振興会が主催し37回目。寒波が影響した昨年に比べ気象条件が良く、出品が47点増えた。全国の市場関係者らが栽培技術や商品性を審査した。

 トルコギキョウは近年人気が高まっており、県内で生産拡大が図られている。閏野さんは八重咲き品種を出品し、花のボリューム感や葉とのバランスの良さが評価された。審査委員長を務めた県フラワーセンターの今和泉尋及(ひろたか)所長は「燃料費などの高騰で苦心しながらも、しっかりと作り込まれたレベルの高い品がそろっていた」と講評した。

 入賞した花や枝物は3、4日に鹿児島市のセンテラススクエアであるフラワーフェスタで展示する。

 ほかの特別賞は次の通り(敬称略)。

 県知事賞 平秀徳(知名町)▽県議会議長賞 久冨いずみ(和泊町)▽九州農政局長賞 Credo(薩摩川内市)▽県花き振興会会長賞 亘和也(和泊町)▽JA県経済連会長賞 落水純子(南種子町)▽県花卉園芸農協組合長賞 大塚正貴(枕崎市)▽鹿児島園芸花市場社長賞 古市慎也(南種子町)▽日本花き卸売市場協会会長賞 名越等(和泊町)▽九州・山口花き園芸連絡協議会会長賞 山下尚志(南九州市)▽県フラワー協会会長賞 鎌田洋平(鹿児島市)

最高賞に選ばれた閏野直広さんのトルコギキョウ=1日、鹿児島市のかごしま県民交流センター
特別賞を受賞した花や枝物=1日、鹿児島市のかごしま県民交流センター

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