名前間違え「カミムラ大臣」「美しい方とは言わん」さらに「おばさん」 自民・麻生副総裁の相次ぐ失言に上川大臣は 

自民党の麻生副総裁が福岡県での集会で上川外務大臣の名前を間違えたり、容姿に関する発言をしたりして物議を醸しています。

外務大臣は「カミムラ・ヨウコ」??

自民党 麻生副総裁(28日 福岡県芦屋町):「その中で例えば、いま女性というものであれば、今の外務大臣は「カミムラ・ヨウコ」。女性ですよ。女性が日本の外務大臣になった例は過去にないと思います」

麻生副総裁が言及したのは「上村」ではなく、「上川陽子」外務大臣について。ちなみに、女性が外務大臣を務めるのは、田中眞紀子氏、川口順子氏に次いで3人目です。

自民党 麻生副総裁:「しかし、このカミムラ・ヨウコは大したもんだぜ、これは。俺たちから見ていても、ほぉ〜このおばさんやるねと思いながら」

「俺たち」というのは、自民党の男性議員という意味でしょうか。「おばさん」と表現した上川大臣について、こう続けます。

「そんなに美しい方とは言わんけれども」

自民党 麻生副総裁:「この間、ニューヨークで会ったけれども、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども、間違いなく堂々と話をして、英語ももちろんきちんと話をし、自分で予約から何から外交官の手を借りなくて『あ〜私がやるからいい』と自分でどんどん会うべき人たちを自分で予約をとっておる」

外交手腕を評価した発言ですが、なぜでしょうか、見た目にも触れています。

自民党 麻生副総裁:「そんなに美しい方とは言わんけれども」

上川外務大臣を褒めるつもりが、結果的に失言をした自民党の重鎮。実は麻生副総裁、これまでも問題発言を度々繰り返しているのです。

繰り返される失言

自民党 麻生副総裁(おととし):「若い人なら覚えているだろうが。子どもの時にいじめられた子。
いじめられた子はどんな子だった? 弱っちい子がいじめられるだろ」

自民党 麻生副総理(当時・2019年):「いかにも年寄りが悪いみたいに言っている変な野郎がいっぱいいるけど、間違っていますよ。子どもを産まなかった方が問題なんだから」

この発言は批判を受け、のちに撤回。

上川大臣は…

思いがけずに巻き込まれた上川大臣は…。

衆院静岡1区 上川陽子外務大臣(30日)
Q.大臣は外務大臣就任直後の記者会見などで「ジェンダー・ギャップ指数含め政治分野は大変遅れている」と述べ、今回の発言はそれを象徴するものだと思うが、どう考えている?

A.「私自身、2000年に初当選したが、それ以降信念に基づいて、政治家としての職責を果たそうとこの間活動してきた。今回、約20年ぶりに女性の外務大臣に任命されて、様々なご意見や、またお声があるということは承知しておりますが、どのような声も、ありがたく受け止めております。また、これからも日々努力してまいりたいと思っております」

© 静岡朝日テレビ