新幹線延伸記念、恐竜博物館の特別展示 4月23日開幕のチューリップフェア 北陸一体被災地に元気

特別展示される福井県立恐竜博物館所蔵の化石標本(砺波市提供)

  ●砺波市長が会見

 4月23日に開幕する砺波市のとなみチューリップフェア(富山新聞社後援)で、北陸新幹線敦賀延伸を記念して福井県立恐竜博物館所蔵の化石標本が特別展示される。北陸の春の幕開けとなるフェアを北陸三県が一体となって盛り上げ、能登半島地震の被災地に元気を吹き込む。夏野修市長が1日の会見で明らかにした。

 特別展示は「恐竜博物館inとなみチューリップフェア」と銘打ち、砺波市美術館1階玄関ホールとラウンジで開催される。勝山市で発掘された大型恐竜「フクイサウルス」「フクイラプトル」の全身骨格の標本など7点が展示される。恐竜のフンの化石や草食恐竜「ディプロドクス」の恥骨の標本は触って楽しめる。「恐竜博士」と記念撮影できるコーナーも用意する。

 恐竜博物館に開催を打診した際、北陸を代表するフェアと連携することに意義があるとして全面協力を得たという。

 このほか、4月27、28日には実寸12分の1サイズの北陸新幹線やSL列車に乗ってチューリップを楽しむ「走れ!ミニ列車」や、同29日に砺波地区の小中高校生の吹奏楽パレードにミニ北陸新幹線が先導する「チューリップパレード」なども開催する。

 会場の砺波チューリップ公園内のチューリップスカイウォーク芝生のり面に、2千株のビオラで色とりどりの「TONAMI」のロゴフォトスポットも新たに設ける。5月5日に全国トップ級の京都橘高吹奏楽部特別演奏会なども開かれる。3月1日にチケットを発売する。

 夏野市長は「今年は北陸にとって特別な年。北陸で最初の春のイベントとしてしっかりと盛り上げ、能登に元気が届き、北陸が頑張っていると見せるイベントにしたい」と意気込みを語り、30万人程度の来場を目指す考えを示した。

© 株式会社北國新聞社