米軍攻撃への報復計画承認 イラク、シリアで複数作戦

1月29日、米ワシントンのホワイトハウスで、ヨルダンで起きた無人機攻撃について報告を受けるバイデン大統領(左)(ホワイトハウス提供・ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米CBSテレビは1日、ヨルダンの米軍施設で米兵3人が死亡した無人機攻撃への報復として、イラクとシリアの親イラン武装勢力を数日にわたって複数回攻撃する米軍の作戦計画をバイデン政権が承認したと報じた。民間人の犠牲を防ぐ上で良好な視界を得るため、天候が計画の実施時期を左右すると伝えた。

 米側は、攻撃したのは親イラン武装勢力の連合体「イラクのイスラム抵抗運動」だと分析している。ロイター通信は、米軍施設への攻撃に使われたのはイラン製の無人機だと報じた。

 米政府当局者は、攻撃が「数週間」に及ぶ可能性があるとNBCテレビに語った。作戦対象にはイラン国外にあるイランの標的も含む見通し。計画では実際の攻撃のほか、サイバー作戦も展開するという。

 オースティン国防長官は記者会見で「バイデン大統領も私も米軍への攻撃は許容しない」と語った。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始後、親イラン武装勢力による中東地域の駐留米軍への攻撃が増加したとし「中東は危険な瞬間にある」と述べた。

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