近藤頌利インタビュー「挫折から立ち直っていく過程を見てほしい」若き循環器内科医役で『院内警察』第4話&第5話にゲスト出演

By TV LIFE

日本有数の大病院・阿栖暮総合病院内に設置された“院内交番”を舞台に、元捜査一課の敏腕刑事・武良井(桐谷健太)と天才外科医・榊原(瀬戸康史)の正義が激突するドラマ『院内警察』(フジテレビ系 毎週金曜 午後9時~9時58分)。そんな本作の第4話と第5話(2月2日、9日(金)放送)に、阿栖暮総合病院の元循環器内科医・前川大樹役としてゲスト出演するのが近藤頌利さん。役作りや撮影エピソードと共に、見どころを語ってくれた。

◆演じる前川をどんなキャラクターだと感じましたか?

原作や台本を読み、明るく一生懸命で、患者さんファーストのお医者さんだと思いました。そんな人が挫折し、落ちていく過程は想像しやすいところがありましたし、共感するところもありました。僕も前川と同じように真っすぐで、上の人にも自分の意見を言いがちなタイプですから(笑)。原作を読んでイメージしていたよりも、より深く描かれていたことがうれしかったですね。

◆演じる上で心掛けたことは?

1人ひとりの患者さんに寄り添うタイプのお医者さんなので、原作に描かれているキャラクター像をベースに、目の前の人に丁寧に接することを意識しました。専門用語になじむために医療ものの作品を見て、言い方や所作の参考にもしましたね。あとは自分がお医者さんに診てもらったときのことを思い返して、想像を膨らませたりもして。

◆実際に演じてみていかがでしたか?

まずお医者さんを演じられること自体、うれしかったんです。普通はできない職業を経験できることは、役者の醍醐味でもありますし。実際に病院をお借りしての撮影だったこともあって、白衣を着て歩いていると自分もお医者さんになれたような気がしました(笑)。

◆印象的だったシーンは?

前川はある事情から阿栖暮総合病院を去るんですが、その件を調べ直そうとする武良井が裏から手を回したことで、関係者が一堂に会する場にやってくるんですね。だだっ広い場所でしゃべるということで、舞台の経験が多い僕にとってなじみ深い感覚になりました。ただシーンとしてはかなり重厚で、撮影に丸2日かかったんです。精神的にもかなりこたえる撮影だったんですが、桐谷さんに支えていただいて乗り切ったところがあります。

◆現場で桐谷さんと接して、どんな方だと感じましたか?

イメージ通り、気さくで器の大きい方でした。同じ関西出身ですし、昔から知っているのもあって、話しやすかったです。…知っていると言っても“一方的に”ですけど(笑)。昔から桐谷さんの作品をよく見てたんですよ。『ROOKIES』はもちろん、最近だと『インフォーマ』も見ましたし、現場では「BECK」の話もさせてもらって。勝手ながら昔から知っているお兄ちゃんのような感覚でした。

◆事務所の先輩でもある瀬戸さんとの共演はいかがでしたか?

前川は瀬戸さん演じる榊原先生をすごく尊敬しているんですけど、スマートな、頼れる先輩といった感じは瀬戸さん自身と重なる気がしました。瀬戸さんは、僕をめっちゃいじってくれるんですよ。「うるさいから、あんましゃべらない方がいいです」って(笑)。実際、僕はガンガン行くタイプだから、あながち間違ってはいないんですけど(笑)。でもそうやっていじってもらえると早く現場になじめるし、おかげでいろんな人とコミュニケーションが取れるようになったので、ありがたいなと思いました。

◆『院内警察』での経験を踏まえて、今後やってみたい役柄はありますか?

今回の撮影ではなかった、手術シーンはやってみたいですね。それこそ、瀬戸さんみたいにカッコよく。『コード・ブルー』や『TOKYO MER』みたいな、緊迫感のある医療ドラマに憧れるようになりました。手術シーンは大変だと思いますが、手先は結構器用なので練習すればできるんじゃないかなと。

◆例えば、手先を使うどんなことが得意なんですか?

編み物ですね。学校の授業で座布団やマフラー作ったんですけど、めちゃくちゃ出来がよくて。家庭科の成績はかなり良かったんです。おいしいご飯が食べたいから、料理も頑張ってましたし。

◆今でも何か作ったりしますか?

最近はハヤシライスを作りました。市販のルーを使わず、赤ワインやコンソメ、牛乳を使うレシピがYouTubeで紹介されていて、作ってみたら超うまくて。得意料理はチャーハン。あと、バター醤油のパスタを作ったりもします。バター醤油味が好きで、これでパスタ作ったらうまいんじゃないかと思って。僕が考えたオリジナルレシピだと思ったら、世の中には既に結構ありました(笑)。

◆(笑)。お医者さん以外に、やってみたい職業はありますか?

学校の先生をやりたいですね。実は大学まで先生を目指していて。『ROOKIES』や『GTO』みたいに、不良を更生させてみたいです。アクションは舞台でもやっていたので自信がありますし、刀を使った殺陣も憧れます。あと、子供の頃『功名が辻』にハマって「大河ドラマに出たい」って言ってたんです。まだ当時は、役者になりたいとも思ってなかったのに。そしたら親に「ピアス開けるなよ」って言われて、それをずっと守ってるんです。歴史上の人物で憧れているのは、織田信長か近藤勇。もっと大人になったとき、いつか演じられたらいいなと思ってます。

◆最後に改めて『院内警察』4話と5話の注目ポイントを。

前川の成長を見てほしいですね。5年前の姿から2話分しっかり描かれているし、挫折から立ち直っていく過程を見ていくことで、彼の未来が楽しみになるんじゃないかなと。物語全体としても、5話から村良井にエンジンがかかって、彼が阿栖暮総合病院や榊原先生に固執する理由みたいなものが見えてくるので。医療ものとしてもより深みを増してくる、ターニングポイントになるエピソードだと思います。

◆ちなみにレギュラーメンバーの中で、個人的な推しキャラはいますか?

入院患者の清宮さん(でんでん)。1話を見たとき、ビックリしたんです。カッコいい心臓の手術から始まり、清宮さんの入れ歯取り違えにつながる、あのギャップがいいなと思いました。物語のいいスパイスにもなっているので、今後も注目していきたいと思います。

PROFILE

●こんどう・しょうり…1994年4月12日生まれ。大阪府出身。B型。舞台での活躍を経て、映像作品にも進出。2023年放送の連ドラ『全ラ飯』では、主演を務めた。舞台「HUNTER×HUNTER THE STAGE2」が、3月16日(土)より東京・大阪にて上演(レオリオ役)。

番組情報

『院内警察』
フジテレビ系
毎週金曜 午後9時~9時58分

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/innai_keisatsu/
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●photo/小澤正朗 text/小山智久

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