木原・三浦組2位「目標クリア」 四大陸フィギュアで復帰

ペアSP 演技する三浦璃来(左)、木原龍一組=上海(共同)

 【上海共同】フィギュアスケートの四大陸選手権第1日は1日、上海で行われ、昨年9月以来の実戦復帰を果たしたペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)がショートプログラム(SP)で65.61点の2位につけた。腰椎分離症から回復した木原は「悔しいところはあったが、目標の65点がクリアできて良かった」と手応えを語った。

 2人並んで跳ぶジャンプで、三浦が予定した3回転ではなく2回転になるミスがあった。それでも、木原が三浦を持ち上げるリフトや、空中に放り投げるスロー3回転ルッツはブランクを感じさせない出来栄えだった。

 実戦を離れていた間も「前向きで、2人ともメンタル面で強くなれた」と三浦。木原のリハビリ中、三浦も不安要素だった肩を強化し、以前はできなかった技を組み込めるようになったという。結果的に木原の体への負担が軽くなった。

 主要国際大会を全制覇した昨季から暗転しても、焦りはない。SPで完全復活への一歩を刻み「次の試合につながる」と木原。首位のカナダペアに約4点差で迎える3日のフリーでも、2連覇が懸かる世界選手権へ弾みをつける。

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