米テスラ、チリ首都に南米初の販売店 本格進出へ

Jorge Vega

[サンティアゴ 1日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは、チリの首都サンティアゴの高級商業施設に南米初の販売店を開設し、1日に開店式典を行った。電気自動車(EV)が展示され、自動運転機能で知られる高級車種のファンらが集まった。

同社は、EV需要の鈍化と中国のライバル成長で苦戦している。

ウェブサイトによると、同社はメキシコに小売店を展開しているが、南米には参入していなかった。

チリは2035年までにEVだけを販売する目標を掲げているが、高価格への懸念や、充電拠点網が限定的なことから、中南米ではEVの一般普及率が低い。

テスラは昨年9月、チリでの「EVを中心とする自動車の輸出入、製造、マーケティング、流通、販売」を目的とする営業登録を行うなど南米進出を開始。登録にはまた、発電やエネルギーと電力の供給など、他の商業活動も含まれるという。

ただ、同社はチリでの計画について、それ以上の詳細は明らかにしていない。

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