マーリンズがチザムJr.との年俸調停に勝利 今季年俸は262.5万ドル

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、ジャズ・チザムJr.(マーリンズ)の年俸調停が行われ、裁定の結果、球団側が勝利したようだ。球団側が262万5000ドルを提示する一方、選手側は290万ドルを希望していたが、年俸調停で球団側の主張が認められたことにより、チザムJr.の今季の年俸は262万5000ドルに決定した。現地2月1日に26歳の誕生日を迎えたチザムJr.だが、自身の誕生日を年俸調停の勝利で飾ることはできなかった。

バハマ出身のチザムJr.は2020年にメジャーデビューし、2021年は124試合に出場して打率.248、18本塁打、53打点、23盗塁、OPS.728を記録。翌2022年は開幕からの60試合で打率.254、14本塁打、45打点、12盗塁、OPS.860の活躍を見せ、初のオールスター・ゲーム選出を果たしたものの、6月下旬に腰痛で故障者リスト入りし、戦列復帰できないままシーズンを終えた。昨季も2度の故障離脱があり、出場できたのは97試合だけ。3年連続で2ケタ本塁打&2ケタ盗塁を記録したが、打率.250、19本塁打、51打点、22盗塁、OPS.761と完全開花には至らなかった。

MLBでは原則として、サービスタイム(=メジャー登録日数)が3年に達した選手に年俸調停権が与えられる(一部例外あり、172日を1年として換算)。チザムJr.は今オフ、初めて年俸調停権を取得し、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はチザムJr.の今季の年俸を280万ドルと予想していた。球団側が262万5000ドルを提示した一方、選手側は290万ドルの希望を譲らず、年俸調停に突入することに。年俸調停では両者のあいだを取るのではなく、どちらか一方の主張が認められるため、今回は球団側の勝利となり、チザムJr.の今季の年俸は262万5000ドルに決定した。

なお、マーリンズはチザムJr.以外にあと2人、年俸調停の対象選手を残している。昨季の首位打者ルイス・アライズは球団側が1060万ドルを提示しているのに対し、選手側は1200万ドルを希望。リリーフで好成績を残したタナー・スコットは球団側が515万ドルを提示しているのに対し、選手側は570万ドルを希望している。

The post マーリンズがチザムJr.との年俸調停に勝利 今季年俸は262.5万ドル first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.