全国最高齢、90歳首長が引退 新潟・出雲崎町、小林則幸町長

職員らに見送られ、新潟県出雲崎町役場を後にする小林則幸町長(手前)=2日午前

 現職首長で全国最高齢の新潟県出雲崎町の小林則幸町長(90)は2日、町役場で3日の任期満了を前に、町職員約50人の前で退任のあいさつを述べた。1988年の初当選から9期36年にわたり務めた町長職から退く。全国町村会などによると、小林氏の引退に伴い、全国最高齢は青森県田舎館村の鈴木孝雄氏(86)となる。

 小林氏は「心置きなく晴れやかな気持ちで退任できる。大変なお力添えをいただいた」と感謝を述べ、少子高齢化など課題が山積しているとして「躍進する町づくりを目指して、最善を尽くしてほしい」とエールを送った。

 後任の町長は、今年1月に初当選した元町議仙海直樹氏(52)。

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