イタリア製造業PMI、1月も低下 10カ月連続50割れ 縮小ペース減速

[ローマ 1日 ロイター] - 1日発表されたHCOBグローバルの1月のイタリア製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.5と、前月の45.3から上昇した。好不況の分かれ目となる50を10カ月連続で下回ったものの、水準は昨年3月以来、最高となった。縮小ペースが昨年末より大きく減速したことから、縮小の最悪期を脱した可能性が新たに示された。

ロイターが16人のアナリストに実施した調査による予想中央値は、47.3だった。

HCOBのエコノミスト、タリク・カマル・チョードリー氏は「イタリアの産業部門の環境は好転している」と指摘。

ただ、この部門は依然として景気後退(リセッション)下にあるとして慎重な見方を示し「熟練労働者は全般に不足しているが、雇用は縮小し、製品在庫と購入量は減少している」と述べた。

生産指数は45.4から49.2に上昇。新規受注指数は41.4から46.6に上昇したが、依然として50を割り込んでいる。

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