バイデン氏、全米自動車労組の集会参加 強力な選挙戦支援を確保

Nandita Bose Andrea Shalal

[ウォレン(米ミシガン州) 1日 ロイター] - 再選を目指すバイデン米大統領は1日、ミシガン州で全米自動車労働組合(UAW)の集会に参加し、強力な選挙戦支援の約束を取り付けた。

ただ、集会前には、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡るバイデン政権のイスラエル支援に抗議するアラブ系住民など約100人がUAWの集会場に向け行進してバイデン氏の退陣を訴え、同氏の訪問に影を落とした。

UAWのフェイン会長は先週、バイデン大統領の再選を支持すると正式に表明。ミシガン州で今月27日に予備選が開かれるの前に、同労組の組合員は有権者に電話をかけてバイデン氏支持を呼びかける計画だ。

フェイン氏はこの日、バイデン氏を当選に導くために「われわれは死に物狂いで戦う」と約束した。

バイデン氏は「ウォール街が中産階級をつくったのではない。労働者が中産階級を作り、中産階級がこの国をつくった」と強調した。

大統領選に向け共和党の候補指名を目指すトランプ前大統領は1月31日に、トラック運転手や航空会社のパイロットなどが所属する全米トラック運転手組合(通商チームスターズ)執行部と面会している。

ミシガンでは自動車業界やその労働者の活動が政治や選挙と密接に関わっている。

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