ブルージェイズはマノアをトレードせず ローテの一角として期待

アレック・マノア(ブルージェイズ)はメジャー2年目の2022年にサイ・ヤング賞投票で3位にランクインする大活躍を見せたものの、昨季は大不振でマイナー降格も経験。そんなマノアを安値で獲得すべく、今オフはブルージェイズのもとに複数のチームからトレードのオファーが届いていたようだ。しかし、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者によると、ブルージェイズはトレードを打診してきたチームに対して「マノアは放出しない。先発ローテーションの一角を担う予定だ」と通達したという。

現在26歳のマノアは2019年ドラフト1巡目(全体11位)指名でブルージェイズに入団し、2021年5月にメジャーデビューすると、20試合に先発して9勝2敗、防御率3.22の好成績をマーク。翌2022年は31試合に先発して196回2/3を投げ、16勝7敗、防御率2.24、180奪三振の大活躍でオールスター・ゲーム初選出を果たしただけでなく、サイ・ヤング賞投票ではジャスティン・バーランダー(アストロズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)に次ぐ3位にランクインした。

ところが、開幕投手を務めた昨季は大不振。投げているボールの質が低下しただけでなく、打たれたくないあまりにストライクゾーンから逃げて四球を連発するメンタル面の問題も指摘され、一時はフロリダのスプリング・トレーニング施設での再調整を強いられた。結局、19試合しか先発できず、3勝9敗、防御率5.87と期待はずれのシーズンに。今オフは複数のチームがマノアを安値で獲得しようとしたようだが、マノアはまだ年俸調停権すら取得していない選手であり、ブルージェイズはマノアが昨季の大不振から立ち直り、復活することを期待しているようだ。

マノアの残留が決まったことにより、ブルージェイズの先発ローテーションは故障者が出なければ、ケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオス、クリス・バシット、菊池雄星、マノアの5人で確定とみられる。新戦力のジャリエル・ロドリゲスも先発の座を狙っており、シーズン途中には有望株のリッキー・ティードマンが昇格してくる可能性も。ほかにはミッチ・ホワイト、ボーデン・フランシス、ウェス・パーソンズといった先発要員も控えており、十分な戦力が揃ったと言えそうだ。

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