コンクリートブロック壁の上で、バーが伸び縮みしたり、ボールが跳ね回ったり。静かな地下通路が突如、鮮やかな光の演出で彩られている。
神戸市長田区のJR新長田駅南にある「大橋地下道」に登場した「まちなかプロジェクションマッピング」。街中の新たな魅力創出や回遊性向上を目的に、同市が1月から試験的な取り組みの第1弾として実施している。
大橋地下道は、神戸デパート(阪神・淡路大震災による被災で解体)開業に合わせて1965年に完成。長さ約50メートル、幅員約11メートルで、2019年に大幅に再整備され、企画展示なども開催されてきた。
今回の企画では、通路の両壁に4パターンの映像(高さ約1.8メートル、幅約3メートル)を投影。音に反応する仕掛けなどがあり、行き交う人たちは光と遊んでみたり、足を止めて眺めたりと反応はさまざまだ。
9日まで。午前9時~午後9時。同市では今後も市内各地での展開を計画しているという。(長嶺麻子)