役場の「404エラーページ」に隠されたメッセージ!?北海道愛別町のエラーページの謎に迫る

きのこの里として知られる北海道愛別町のホームページに「とあるメッセージが隠されている」とウワサになっています。それは通常のページでは見つけることができず、エラー画面にのみ表示されるもののよう…一体どんな内容なのでしょうか。そして、その狙いは一体どういったものでしょうか。

メッセージは愛別町HP「404エラー」の画面に

とあるメッセージが隠されているのは、愛別町ホームページの「404エラー」の画面です。通常404エラーの画面は、URLが間違っている場合などに「404 Not Found」とだけ書かれているのがほとんどですが、愛別町ホームページの画面はこちら。

北海道愛別町ホームページの「404エラー」画面

エラーページとしてのお詫びもそこそこに、きのこの里としての愛別町の魅力についてたっぷりと語られています。そして終わりにはちゃっかりふるさと納税ページへのリンクまで…。通常は表示されないページなのに、ものすごい手の込みようです。

「403エラー」の画面にもメッセージが

さらに驚きなのは、管理者以外の人が閲覧できない場合などに出る「403エラー」の画面にもメッセージが隠されていました。

北海道愛別町ホームページの「403エラー」画面

403エラーの画面らしい「美味しいきのこの生産に関する秘密情報が掲載されており、一般公開はできないことになっています。」といったメッセージと共に、404エラーの画面同様、きのこの里についての熱いメッセージとふるさと納税へのリンクが。

うっかりこのページに辿り着いた方はちょっとドキドキ、そしてなんだかほっこりもするユーモアを感じさせてくれます。

きっかけはオリジナリティあふれる海外のHP

なぜ役場のホームページのエラーページに、このような手の込んだメッセージが仕込まれたのでしょうか。制作当時は愛別町の地域おこし協力隊として担当された竹川真文さんに、その意図をうかがいました。

このようなページは日本ではほぼないのですが、海外では404を含むエラーページに独自のオリジナリティを含ませるような動きが少しづつ出てきているようだということを聞いたのがきっかけです。

ただ単に、「このページはありません。」で終わらせるのではなく、間違って来てしまった来訪者かもしれないし、 Googleから辿ってきた来訪者かもしれないけれど、せっかくだからちょっと⾒て⾏ってよ︕とつなぎとめる効果が少しでもあるかな考え作成に⾄りました。

思わず読んでしまう愛別町のユーモアあふれるエラーページは、竹川さんのひらめきと、愛別愛があるからこそ誕生したのです。

きのこの里、そして北海道石の発見で賑わう愛別町

エラー画面でも語られている通り、愛別町は「きのこの里」としてとっても有名です。さらに、世界で初めての“発光する鉱物”「北海道石」が発見された地域の1つでもあり、愛別町役場では「北海道石」を間近で見物することができます。

愛別町のえのき・なめこの生産量は北海道で1位、まいたけも2位を誇る
紫外線を当てると美しく光る「北海道石」

さらに子育てに積極的な町として、子どもの誕生を町民全員でお祝いする「ハッピーボーン」という花火や「君の居場所はここにあるよ」という願いを込めて手づくりの椅子を贈る「君の椅子プロジェクト」など、子どもに対する支援が充実。また、毎年9月の第二日曜日には7千人を超える来場数がある大イベント「きのこの里フェスティバル」が開催されるなど多くの魅力に富んでいます。

愛別愛いっぱいのエラー画面を見てさらに愛別町に興味が湧いたら、ぜひ遊びに行ってみて下さいね!

ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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