中国江蘇省のGDP、23年は5.8%増

中国江蘇省のGDP、23年は5・8%増

本体工事が完了した、南京市の金融城第二期(東区)のメインビル。(1月16日、小型無人機から、南京=新華社記者/李博)

 【新華社南京2月2日】中国江蘇省政府は1月29日に開いた経済・社会の発展状況に関する記者会見で、2023年の域内総生産(GDP)が12兆8222億2千万元(1元=約21円)となり、伸び率は価格変動を除く実質で5.8%だったと発表した。経済活動は回復しながら上向く基調を保ち、発展の質と効果は着実に向上し、質の高い発展が確実に進んだ。

 23年は工業生産の回復が速まり、設備製造業が急速に伸び、先進製造業の規模が拡大し、現代サービス業が活発に成長し、固定資産投資は安定した増勢を示した。産業3部門別の増加値(付加価値額)は1次産業が前年比3.5%増の5075億8千万元、2次産業が6.7%増の5兆6909億7千万元、3次産業が5.1%増の6兆6236億7千万元だった。

中国江蘇省のGDP、23年は5・8%増

江蘇徐州巨傑機電の工場に設置された分散型太陽光発電システム。(2023年11月28日撮影、徐州=新華社配信)

 一定規模(主要業務の年間売上高2千万元)以上の工業企業の増加値は7.6%増加した。部門別では、採鉱業が8.8%、製造業が7.6%、電力・熱・ガス・水の生産・供給業が7.3%それぞれ増加した。企業形態別では、国有企業が6.4%、株式制企業が11.2%、民営企業が11.6%それぞれ増加した。調査対象の工業40業種のうち、31業種で増加値がプラス成長となり、全体の77.5%を占め、前年を7.5ポイント上回った。設備製造業が好調で、一定規模以上の設備製造業企業の増加値は7.8%増となり、うち電気機械・器具製造業は15.9%、自動車製造業は15.9%それぞれ増加した。

 一定規模以上の工業企業の生産額に占める戦略的新興産業の割合は0.5ポイント上昇の41.3%、ハイテク産業は1.4ポイント上昇の49.9%になった。新エネルギー産業は好調で、太陽光発電設備・部品製造業の増加値は33.3%、新エネルギー車(NEV)製造業は77.4%、自動車部品制造業は12.6%それぞれ増加した。「新三様(新たな定番3品目)」と呼ばれる太陽電池、新エネ車、リチウムイオン電池の生産量は45.6%、46.3%、18.7%それぞれ増加した。

 固定資産投資は5.2%増加した。産業別では、1次産業が12.3%増、2次産業が9.2%増で、うち工業投資は9.1%増となった。3次産業は1.8%増だった。分野別では、インフラ投資が7.0%増、製造業投資が9.1%増、不動産開発投資が4.2%減だった。大型プロジェクトの「安定装置」としての役割が際立ち、10億元以上プロジェクトの件数は11.7%増、投資実行額は16.2%増となり、投資全体の伸びを4.4%ポイント押し上げた。うち10億元以上のインフラプロジェクトの投資実行額は16.2%、製造業プロジェクトは15.2%それぞれ増加した。

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