最近、人気芸能人が出演しているボートレースのCMをよく見かけます。
筆者にとってボートレースといえば賭け事の印象が強く、会場にも男性しかいないイメージがあったので、ボートレースのCMに若い世代の芸能人がたくさん出演しているのは意外な印象です。
ボートレースに縁もゆかりもない筆者ですが、ボートレース児島で「児島愛されマルシェ」が開催されると教えてもらいました。
「ボートレース場ってレースをやるだけじゃないんだ」という驚きと、ボートレース場で開催されるマルシェとはどんなものか想像がつかず、興味が湧くばかり。
早速、児島愛されマルシェの取材に行ってきました。
児島愛されマルシェとは
児島愛されマルシェは、2024年2月3日(土)、4日(日)にボートレース児島で開催されるイベントです。
地元のひとに大人気のグルメ店や、繊維のまち・児島を代表する繊維製品の販売など、「児島愛されマルシェ」の名のとおり、児島のひとびとに愛されるお店が多数出店しています。
また仮面ライダーやプリキュアのキャラクター撮影会や、キーホルダー作りなどの体験イベントもあるので、小さなお子さんも楽しめる内容が盛りだくさんです。
詳細はボートレース児島の公式サイトをチェックしてください。
マルシェはボートレース場内のイベントスペースにて開催されますが、ボートレースの舟券を必ず購入する必要はありません。
休日どこかに出掛けたい子ども連れのファミリーや、児島グルメを堪能したいかたなど、だれでも気軽に立ち寄れます。
ボートレース場への入場料として、20歳以上のかたは100円かかります。20歳未満は無料で入れますが、保護者同伴でないと入場できないので注意です。
地元民に愛される、児島の「良いもの」が集結
児島愛されマルシェで出店しているお店の一部を紹介します。
児島グルメ
今回は冬開催ということで、冷えた身体を温めてくれる麺料理が多めです。
「松家製麺」は児島にある製麺所で、ボートレース場内の食堂コスモスのラーメンやうどんにもその麺が使われています。
人気No.1メニューのかまたまラー油うどんには、自家製ラー油が使われており、やみつきになる味わいだそう。
「あっちゃん」はお好み焼きのお店ですが、マルシェで食べられるのはお好み焼きではなく、なんとみそラーメン。
みそラーメンは現在店舗では販売していない幻のメニューで、今回のマルシェ限定で復活します。
地元のかたにもうれしいメニューですね。
「純喫茶 サンレモン」は常連客が多い老舗の喫茶店。見た目にもかわいいメニューがあり、女性にも人気のお店です。
今回はボリュームたっぷりの喫茶店の王道ナポリタンがボートレース場で食べられます。
筆者は純喫茶がイベントに出店するイメージがあまりなかったので、今回の出店に驚きました。
ほかにも、児島で大人気のラーメン店「中華そば こうた」の中華そばや、下津井や瀬戸内海の食材を使った「下津井むすび さんかくや」のおむすびやおでん、新鮮な下津井たこを使った「Nanahuku」のかわいいタコ唐など、児島のグルメが一挙集結します。
児島の繊維製品の販売・子ども向け体験イベント
日本有数のデニム産地である児島。デニム以外にもさまざまな繊維製品がさかんに作られています。
今回のマルシェでは、児島の繊維製品の販売だけでなく、特産品を使ったモノ作りも体験できるので、親子で見て回るのもおすすめです。
畳縁(たたみべり)の生産量日本一を誇るFLAT(髙田織物)では、畳縁を使用した小物入れや小銭入れを販売します。伝統的な柄からおしゃれなデザインのものまで幅広くバリエーションがあり、男女問わず、またハンドメイドが好きなひとにもおすすめです。
また、児島は塩田(えんでん)のまちとしての歴史もあり、倉敷児島塩結びプロジェクト実行委員会からは「塩田王 野﨑家の塩」を使ったお土産品が販売されます。
塩にちなんでオリジナルバスソルト作り(有料)も体験できます。
湯船に浸かりたくなる冬に、ぴったりのお土産ですね。
かつて児島の塩作りを発展させた野﨑武左衛門(のざき ぶざえもん)が建てた旧野﨑家住宅は、児島ボートレース場から車で10分ほどで着くので、マルシェの後に立ち寄っても良いかもしれません。
そのほか、坂本織物有限会社では伝統の真田紐を使ったキーホルダー作り(有料)にチャレンジしたり、児島ジーンズでは国産デニムを使用したグッズを購入できたりします。
どのお店も、児島に来た思い出が残る品々ばかりです。
人気キャラクター撮影会
両日ともに人気キャラクターの撮影会が開催されます。
どちらのキャラクターも、撮影場所はガァ~コステージです。
2月3日(土)は仮面ライダーギーツ、仮面ライダーバッファと写真が撮れます。
撮影時間は以下のとおりです。
- 午前10時56分ごろ
- 午後0時30分ごろ
- 午後3時10分ごろ
2月4日(日)はデリシャスパーティ プリキュアのキュアプレシャス、キュアフィナーレが登場します。
撮影時間は以下のとおりです。
- 午前11時2分ごろ
- 午後0時36分ごろ
- 午後3時18分ごろ
観覧は無料ですが、撮影できるのは先着50組と上限があるので、各回の開始時間は要チェックです。
大人だけでなく、子どもも行きたくなる企画が盛りだくさんの児島愛されマルシェ。
なぜボートレース場でマルシェを企画されたのか、倉敷市ボートレース事務局の小野和貴子(おの わきこ)さんにお話を聞きました。
児島愛されマルシェが生まれた理由とその魅力とは
──児島愛されマルシェはなぜ企画されたんですか?
小野(敬称略)──
ボートレース児島では、2024年2月2日から7日まで「GⅢオールレディース 第35回瀬戸の女王決定戦」という女性選手が活躍するレースが開催されます。
多くのかたが訪れる大きな大会なので、その開催に合わせて、ボートレースに興味がないひとにも「あ、なんかやってるから行ってみよう」と思ってもらえるようなイベントを企画しようと思いました。
とくに、女性や小さなお子さん連れのご家族は、なかなかボートレース場に来る機会がないと思うので、気軽に遊びに来ていただけるイベントにしたかったんです。
そのついでにボートレースに興味を持ってもらえたら良いかなと。
女性、ファミリー、地元のひと、地元以外のひと……さまざまなひとに楽しんでもらえるイベントを考えたときに、児島には美味しいものがいっぱいあるので、地元のお店を集めたイベントにしたらどうかという案が出ました。
そして「地元の良いものを集めたい」ということを児島商工会議所さんに相談して、このマルシェイベントができたんです。
──今回出店しているお店は、児島商工会議所さんに相談して決められたんですね。
小野──
はい。やっぱり商工会議所さんは地元のお店とのつながりも強くて、美味しいものや良いものをよくご存じなんです。
今回出店するお店も、私たちが「家族連れや女性も来たくなるようなイベントにしたいんです」とお話ししたら、商工会議所さんがつないでくれました。
どれも児島の人気店ばかりで、お店の名前を聞いたときに「このお店が出てくれるんだ!」とビックリしたくらいです。今回こんなに集まっていただけたのは商工会議所さんのおかげですね。
キャラクターの撮影会も、「こういうのがあったほうが子どもも来たくなるんじゃないか」とアドバイスをくださったんです。
確かに食べ物だけではなく、子どもが楽しめるようなショーや体験イベントがあったほうが、行きたくなるきっかけが増えると思いました。
──児島愛されマルシェの目玉はなんですか。
小野──
やはり地元ならではの良いお店が集まっていることですね。
児島をあまり知らないひとには「児島にはこんなに美味しいものや良いものがあるんだよ」と伝わるお店ばかりだと思います。
人気店が並ぶので、グループや家族で来てもらえたらシェアして食べるのもおすすめですよ。
あと地元のひとにとって馴染みのあるお店でも、ボートレース場で食べる楽しさを味わっていただけるのは、新しい体験になるんじゃないかと思っています。
また今回はキャラクター撮影会も1日3回あるので、お子さまがいらっしゃるかたはそちらのイベントもおすすめです。
──おすすめの楽しみかたがあれば教えてください。
小野──
まずは児島グルメを存分に召し上がっていただいて、そのあとは児島の特産品のショッピングを楽しみつつ、せっかくなので真田紐キーホルダーやバスソルト作りなどを体験していただきたいですね。
あとはマルシェと同じ日に、「SETO1グランプリ」というお笑いバトルと、「子ども向けのワークショップ」も開催されます。
同じボートレース場内でおこなわれるので、いろいろと見て回るのも良いですね。
もうひとつ、マルシェのついでにぜひ見てもらいたいのが、マルシェ中に開催される「GⅢオールレディース 第35回瀬戸の女王決定戦」のレースです。
岡山の女性選手って強いかたが多いので、女子のレースはけっこう人気があるんです。
レースは終日やっていて、舟券も1枚100円で買えるので、当日「参加したいな~」と思ったかたはぜひチャレンジしてみてください。
舟券の書き方がわからない場合は、「ガァ~コの部屋」というインフォメーションに行けば、スタッフが書き方や出走表の見方も教えてくれますよ。
──読者のみなさんにメッセージをお願いします。
小野──
ボートレースを知っているひと、知らないひと。児島を知っているひと、知らないひと。
どんなひとでも気軽に来て楽しめるイベントだと思うので、とりあえず1回来てみてください!
そして児島愛されマルシェのついでに、ボートレースにも興味を持ってもらえたらうれしいです。
たとえば、今回のマルシェでお子さんが「僕もいつかボートレーサーになる!」と思うきっかけになるような……それくらいボートレース場がもっと身近な存在になれば良いなと思っています。
おわりに
児島愛されマルシェは、児島が堪能できる素敵なお店が盛りだくさんのイベントです。
グルメや体験イベントなど、いろいろな楽しみ方ができるので、家族や友だち同士でも気軽に行きやすいと思います。
地元のひとが推しているお店と聞いたら、つい制覇したくなってしまいますね。
ちなみにボートレース児島は、過去にもレースの開催に合わせてさまざまなイベントを企画しており、最近は女性客や若い男女グループのお客さんが増えてきたそうです。
筆者も今回の取材で初めてボートレース場へ訪れ、たまたま練習中のボートを見られましたが、その迫力に圧倒されました。
音やスピードなど、テレビで見るのとはまったく迫力が違います。生で見るとおもしろく、マルシェ当日は舟券を買おうと思ってしまうほどです。
当日、ふらっと気軽にレースに参加できるそうなので、興味のあるかたはぜひチャレンジしてみてください。