中国広西チワン族自治区の柳州タニシビーフン輸出額、23年は28.5%増

中国広西チワン族自治区の柳州タニシビーフン輸出額、23年は28・5%増

タニシビーフン製造企業で商品を検査する柳州税関の職員。(資料写真、柳州=新華社配信)

 【新華社南寧2月2日】中国広西チワン族自治区柳州税関はこのほど、2023年は柳州市を出荷地とする「柳州螺螄粉(タニシビーフン)」の輸出が良好な勢いを保ったと明らかにした。販売先は世界の20以上の国・地域に広がり、年間輸出量は前年比19.4%増の3167トン、輸出額は28.5%増の8727万2千元(1元=約21円)に上った。

 タニシビーフンは柳州の名物料理である。ここ数年は袋麺の開発と生産の工業化に伴い、地方の「ご当地グルメ」から売上高が数百億元にも上る大規模産業に発展し、輸出規模も拡大し続けている。

 柳州税関監督管理科の呉春蘭(ご・しゅんらん)氏によると、税関部門は生産者に対する管理を強化しており、ガイドラインに沿ってタニシビーフンの原料となる米の栽培場を建設するよう企業を指導し、製品の原料の品質・安全を確保している。輸出先国の法律・規則・標準と貿易の技術的障害に関する研究も強化し、企業が輸出相手国の関連要求を見極め、積極的に海外市場を開拓することを助けている。

 広西螺覇王食品海外事業部の欧皓軒(おう・こうけん)総経理は、柳州のタニシビーフン主要輸出企業の一つである同社の製品は今年に入り、主に北米や大洋州、欧州などに輸出され、輸出額が700万元を超えると説明した。

 「23年は輸出回数が200回を超え、輸出額が5千万元に迫り、海外消費者の占める割合が徐々に上昇している」と明かし、タニシビーフンが海外の消費者に受け入れられつつあることの表れだとの見方を示した。

 柳州では23年のタニシビーフン輸出資格を持つ企業が59社に増え、タニシビーフンの国際化に新たな活力をもたらしている。

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