男性死亡…公園の木から転落、乗っていた枝は高さ4.7メートルの位置 剪定中の悲劇、安全措置しなかった会社を書類送検 あるはずの足場なく、枝の上で作業していた74歳

労災事故、造園業者を書類送検=川越市

 埼玉県の川越労働基準監督署は1日、労働安全衛生法違反の疑いで、川越市の造園業「花信風」と同社現場責任者の50代の男をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は、昨年1月10日、川越市の公園で、作業員の男性(74)が高さ4.7メートルの位置で樹木の剪定(せんてい)作業をしていた際、墜落防止措置を講じなかった疑い。

 同労基署によると、男性はケヤキの枝に乗って作業していたが誤って転落、全身を強く打ち死亡した。通常、高さが2メートル以上の場所で作業する場合、足場を設ける必要がある。同労基署は認否を明らかにしていない。

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