カブス有望株「僕は勝ちたい。ベリンジャーに戻ってきてほしい」

カブスからFAとなったコディ・ベリンジャーがまだ市場に残ったままとなっている。争奪戦に加わることが予想されていたチームは、次々に別の選手を獲得して補強を完了。現時点ではカブスとの再契約が最有力視されるようになっている。ダンズビー・スワンソンを筆頭に、カブスの選手たちはベリンジャーとの再契約を熱望。正中堅手定着を期待される有望株ピート・クロウ=アームストロングもその1人であり、「僕は勝つためにここにいる。彼に戻ってきてほしいよ」と話している。

昨季のベリンジャーは試合前の打撃練習をほとんど室内で行っていた。しかし、クロウ=アームストロングが敵地クアーズ・フィールドでメジャー初昇格を果たしたとき、ベリンジャーはグラウンドに出て、昇格したばかりの新人外野手と一緒に過ごす時間を作った。クロウ=アームストロングは「本当にクールなことだった。彼は優秀なリーダーであり、チームのために尽くし、素晴らしいエネルギーをもたらしてくれる男なんだ」と当時のことを振り返る。

一塁と中堅を兼任したベリンジャーが抜けたことにより、カブスはマイケル・ブッシュやクロウ=アームストロングといった若手有望株たちに出場機会を与えることが可能になった。ベリンジャーと再契約したうえで、ベリンジャー、ブッシュ、クロウ=アームストロングを共存させることも可能かもしれないが、カブスがベリンジャーと再契約を結ぶことは、クロウ=アームストロングにとって「出場機会の減少」を意味する。

それでもクロウ=アームストロングは「彼に戻ってきてほしい。1人の人間として、1人のチームメイトとして、彼のことが好きなんだ」と言う。ベリンジャーから様々なことを学ぶこともできる、という考えもあるに違いない。「僕は勝つためにここにいる。コディ・ベリンジャーはその手助けをしてくれると思うし、だからこそ彼はカブスに残るべきなんだ。彼が残留したとしても僕がやるべきことは変わらない」とクロウ=アームストロング。将来のゴールドグラブ賞候補として期待される有望株の思いはベリンジャーに届くのだろうか。

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