午前の日経平均は反発、米ハイテク株の上昇を好感

[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比359円22銭高の3万6370円68銭と、反発した。前日の米国株高やハイテク企業の好決算が支えとなり、半導体関連株など日経平均の指数寄与度の高い銘柄が押し上げた。日経平均は一時、400円超高となった。

1日の米国株市場では、米長期金利の低下を好感する形で反発して取引を終えた。引け後には主要ハイテク企業の決算が発表され、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムの市場予想を上回る内容が好感され、両銘柄とも時間外取引で株価が上昇した。

日経平均は238円高でスタート。その後も時間外取引での米株先物3指数、アジア株の底堅い値動きを受けて、上げ幅を拡大し、一時429円高の3万6441円09銭で高値をつけた。

大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「期待先行相場で調整入りが警戒されていたが、決算の内容が総じて良い。出尽くしで売られることもなく、後追いしても勝てるほど地合いが良くなっている」とコメントした。日本株に期待した海外勢の買いが継続的に入っていることなどが背景にあるとみている。

TOPIXは0.58%高の2548.72ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆4886億2500万円だった。東証33業種では、値上がりは情報・通信、その他製品、化学工業など21業種で、値下がりは保険、海運、医薬品など12業種だった。

主力株では、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ネクソン、アドバンテスト、信越化学工業などしっかりで、5銘柄で日経平均を約177円押し上げた。半面、中外製薬、第一三共は軟調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが975銘柄(58%)、値下がりは622銘柄(37%)、変わらずは59銘柄(3%)だった。

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