三井物が上方修正、鉄鉱石価格上昇などで ロシアLNG追加引き当て

Nobuhiro Kubo

[東京 2日 ロイター] - 三井物産は2日、2024年3月期の連結純利益見通し(国際会計基準)を前年比16%減の9500億円に上方修正した。鉄鉱石価格の上昇や液化天然ガス(LNG)物流が好調だったことなどを反映し、100億円上積みする。

上方修正は今年度2回目。IBESがまとめたアナリスト9人の予測平均値9635億円には届かなかった。

出資するロシア北極圏のLNG開発事業「アークティックLNG2」が昨年11月に米国の制裁対象になったことを受け、追加で136億円を引き当てた。損益計算書への影響額は123億円。開発状況は開示できないとした。

同事業は、ロシアのノバテクが60%を保有。三井物産は独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)とともに10%を出資する。中国海洋石油(CNOOC)、中国石油天然ガス集団(CNPC)、仏トタルエナジーズも参画している。

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